山林火災発生10日目 一部地域で避難指示が解除 大船渡市内では依然3639人に避難指示 岩手
平成以降、国内最大規模となる岩手県大船渡市の山林火災は、発生10日目の7日午前、赤崎町の一部地域で避難指示が解除されました。
(取材・報告=瀬川裕大 記者)
岩手県大船渡市の公園からお伝えします。湾を隔てた対岸に見えるのが今回、山林火災の現場となった赤崎町一帯の山々です。きょうの大船渡市内は朝から冷え込んでいて、今も風は強く、断続的に雪が舞う状況です。
私は今週月曜日(3日)から取材を続けていて、これは3日前の映像ですが、山の複数箇所から煙が上がっていました。そして、風向きによっては対岸まで煙のにおいや、灰が飛んでくる状況だったんですが…
現在、炎や煙は確認できず、煙のにおいなども一切しない状況です。そして、昨日までは山へと続く道路を消防の車両が頻繁に行き来していましたが、きょうはその台数も少ないように感じます。
山林火災の焼失面積は、おとといと同じ約2900ヘクタールで、延焼は拡大していないことから、きょう一部の地域で避難指示が解除されました。
「一部、避難指示の解除が発表されました」
赤崎町から避難した人
「良かった!」
赤崎町は山林から比較的離れていて、周辺で炎や煙が確認されていないことなどから一部の地域で避難指示が解除されましたが、大船渡市内では依然、3639人に避難指示が出されています。
避難生活の長期化にともない、避難者の顔にも疲れが見え始めています。一刻も早く元の生活が戻ることを願う、大船渡市からお伝えしました。