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致死率の高い1類感染症『エボラ出血熱』発生を想定 福岡市などで患者移送訓練

2023年11月7日 17:25
致死率の高い1類感染症『エボラ出血熱』発生を想定 福岡市などで患者移送訓練
『エボラ出血熱』発生に備え患者移送訓練

致死率の高い感染症『エボラ出血熱』など、1類感染症の発生に備えた訓練が7日に福岡市などで行われました。危険性の高い感染症の拡大を防ぐため、関係機関が互いの役割を確認しました。

■患者役
「相変わらず熱っぽくてだるいです。筋肉痛もあります。」
■職員役
「エボラ出血熱疑い患者の体液と接触があり、発熱と筋肉痛がありますので、エボラ出血熱疑似症患者と診断します。」

福岡市東区の保健所で行われた訓練には、医療機関の職員など約50人が参加しました。訓練は、西アフリカのコンゴに滞在していた医療従事者が帰国後に発熱したという想定で始まりました。

防護服を着た職員が自宅にいる患者を訪れ、保健所と連絡を取りながら病院へ移送する手順を確認しました。

治療法が確立しておらず、致死率が70%を超えるとの報告もある『エボラ出血熱』は、危険性が最も高い『1類感染症』に分類されていて、国内での発生は今のところありませんが、二次感染を防ぐために慎重な対応が求められています。

■児玉悠一朗 記者
「いまエボラ出血熱疑いの患者が運ばれてきました。これから職員が隔離病室へ運んでいきます。」

午後からの訓練は福岡県古賀市の医療機関で行われ、患者を隔離病室へ運んだ後、病院の職員が二次感染を防ぎながら血液を採取する手順などを確認しました。

■福岡市 保健予防課・江野功太郎 課長
「迅速に連携し合うことが大事になりますので、連絡態勢や受け入れの準備を想定して、しっかりと対応していかなくてはいけないと思っています。」

福岡市は発生した場合に備えて迅速に対応できるよう、今後も訓練を続けたいとしています。