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福岡市で『テスラ』新型車の試乗会 コンビニで急速充電可能に 電気自動車めぐり競争激化

2023年11月7日 17:34
福岡市で『テスラ』新型車の試乗会 コンビニで急速充電可能に 電気自動車めぐり競争激化
福岡市で『テスラ』新型車の試乗会

アメリカの電気自動車大手『テスラ』の新型車の試乗会が、7日に福岡市で開かれました。世界で激化する電気自動車をめぐる競争は、福岡でも加速しています。

流線型を基調としたボディデザインを見せるのは、アメリカの電気自動車大手・テスラの新型車『Model3』です。値段は、561万3000円です。

福岡市の『マークイズ福岡ももち』で、7日に試乗会が開かれました。

『Model3』は、上級モデルでは1回の充電で国内の電気自動車では最長となる706キロメートル走行することができます。

■石田旭昇アナウンサー
「軽やかに進んでいきますね、すーっと。ストレスなく運転できますね。」

福岡の街で電気自動車について聞いてみました。

■50代
「ちゃんと走るのかいなみたいな。」

■50代
「ガソリンスタンドみたいに、いっぱい給油の場所がないイメージ。」

電気自動車への乗り換え、いわゆる『EVシフト』が少しずつ進む中課題となっているのが、“充電インフラの整備”です。

政府は2030年までに、充電設備を全国で30万口設置する目標を掲げています。しかし、ことし9月末時点で、全国に設置された充電設備は3万口あまりにとどまり、福岡県では890口しかありません。

こうした中、福岡市博多区のファミリーマートに10月、テスラの急速充電設備が設置されました。

■石田アナウンサー
「こちらのファミリーマートでは4つの充電器が設置されていて、真ん中のボタンを押すと自動的に開きます。そして、簡単に充電することができます。」

約15分で275キロメートル相当分を充電することができ、24時間いつでも利用が可能です。かかった電気代はクレジットカードで精算します。

九州のコンビニエンスストアとしては初めての試みで、ファミリーマートとしては充電目的で訪れたドライバーに、店舗でついでに買い物をしてもらう狙いです。

■ファミリーマート新規事業担当・山中伸哉 ゼネラルマネージャー補佐
「特に博多のエリアに関しては(テスラの)ユーザーが非常に多くいらっしゃる。今回は、普通のEV充電ではなくてテスラを誘致しました。脱炭素社会に向けて、何か少しでも貢献できれば。」

電気自動車をめぐってはことし7月、中国最大手の電気自動車メーカー・BYDが九州で初めての正規販売店を福岡市にオープンしました。競争激化の波は、福岡にも押し寄せています。

脱炭素社会の実現に向けた電気自動車へのシフト、そのスピードが加速しています。