従業員の3分の2が障害のある人 業務の改善案を提案し働きやすい職場に
障害者の雇用に取り組んできたTOTOのグループ会社が、設立からことしで30年を迎え、報道陣に工場を公開しました。
工場見学会が開かれたのは、福岡県と北九州市、TOTOによる共同出資で、30年前に設立されたサンアクアTOTOです。
水栓金具の部品などを製造していて、145人の従業員のうち、およそ3分の2にあたる93人に知的障害などの障害があるということです。
障害のある従業員みずから月に1回、業務の改善案を提案し、モチベーションアップにつなげているのが特徴です。
■脳性まひがある 作本誠さん(52)
「自分は手が悪いので、こっちのほうが早いので、これを作っていただきました。片手でも、少しでもできるようになれば、それが励みになると思います。」
サンアクアTOTOの社長は「障害の有無にかかわらず、一人ひとりの能力を生かし、多様性を尊重する社会を広げていきたい」と話しています。