なぜ?福岡県久留米市の中央分離帯にバナナ! 「市に許可なく」植えた人は
ようやく朝晩涼しくなりましたが、この夏は猛暑続きでした。ことし9月の平均気温が平年と比べ、プラス2.66℃で過去最高を更新しました。その影響はあるのでしょうか?福岡県久留米市の中央分離帯に、ある熱帯植物が実をつけています。
■河野ディレクター
「久留米市の市役所に近い市道です。あちらの中央分離帯をご覧ください。高さ3・4メートルほど、南国風の葉をつけた街路樹が並んでいます。よく見ると実もついています。」
立派な実をつけていたのは、なんとバナナです。ほかの街路樹に並んで、3本植えられています。
違和感のあるこの光景に、まちの人は驚いていました。
■まちの人
「あれ!バナナ!?全然気が付かなかった、いままで。」
■まちの人
「ここに来て2年目ですけど、誰も気づかない状態でした。食べてみたいですけど、誰のかわからないから勝手に取るわけにはいかないから、見守るだけって感じですね。」
植えられたバナナは、モンキーバナナという品種とみられています。福岡市動植物園によりますと、熱帯植物で、日本ではビニールハウスでの栽培が一般的です。風にも弱く、台風で倒れてしまうことも多いため、このような環境で実をつけるまで育つのは珍しいのではないかと話しています。
久留米の路上で育ったこのバナナを取材していると、バナナを植えた人に出会いました。
■バナナを植えた人(50代)
「(Q. バナナを植えた理由は)友達から株分けしてもらって。」
男性によりますと、久留米市に許可なく、おととし10月に植えたといいます。
■バナナを植えた人(50代)
「(街路樹の)ケヤキが台風で倒れて、ここだけ汚くて草ボウボウで。びん・缶がいっぱい捨てられていましたので、キレイになればと思って。」
道路を管理している久留米市によりますと、「バナナは市の許可を得ずに植えられたもの」「バナナの葉は大きく運転するときの支障になる恐れがあり、管理のために中央分離帯に行き来するのも危険なので伐採をお願いしている」と話しています。