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【ヘリ墜落】操縦士も整備士もベテラン 10回以上の遊覧飛行を終えて佐賀に戻る途中に何が 国の調査官が現地で調査を開始  福岡

2024年7月29日 17:36
【ヘリ墜落】操縦士も整備士もベテラン 10回以上の遊覧飛行を終えて佐賀に戻る途中に何が 国の調査官が現地で調査を開始  福岡
調査官が事故現場へ

福岡県柳川市で28日、農地にヘリコプターが墜落し、搭乗していた2人が死亡しました。国の運輸安全委員会の調査官が29日午後、現地入りし、事故原因についての本格的な調査が始まりました。

■元木寛人フィールドキャスター
「午後3時40分です。今、国の運輸安全委員会の調査官が到着しました。このあと、事故原因の調査が行われます。」

現場に到着した国の運輸安全委員会の調査官が調べているのは、墜落したヘリコプターです。

この事故は28日午後4時すぎ、柳川市昭南町の農地にヘリコプターが墜落したもので、搭乗していた2人の死亡が確認されました。

墜落したのは「エス・ジー・シー佐賀航空」が運航するヘリコプターで、50歳の男性操縦士と70歳の男性整備士の2人が乗っていました。

■元木フィールドキャスター
「ヘリコプターが墜落したのは奥の畑ですが、奥を見ますと、住宅がたち並んでいます。」

■近くに住む人
「ちょっと油くさい臭いはした。下手したら部品が落ちてきても危ないと思う。」
「事故の究明、なぜそうなったのか。宅地の上を飛ぶ場合は十分気をつけてほしい。」

エス・ジー・シー佐賀航空によりますと、ヘリコプターは28日午前8時12分に佐賀空港を出発。午前8時35分に大分県日田市のサーキット場に到着し、10回以上、遊覧飛行を行いました。その後、午後3時52分にサーキット場を離陸し、午後4時8分には操縦士から会社に「午後4時15分に佐賀空港に到着する」と無線で連絡がありました。

しかしその後、連絡は途絶え、ヘリコプターは墜落しました。

墜落した機体は17日、安全性などを証明する年に1回の国の検査を受けていて、この時に異常はなかったということです。また28日の飛行前の点検でも、エンジンなどの異常の報告はありませんでした。

搭乗員はともにベテランで、操縦士の総飛行時間は1800時間以上、整備士には46年のキャリアがありました。

エス・ジー・シー佐賀航空は「事故原因については現在調査中であり、事故調査に全面的に協力する」とコメントしています。