【潜入】真夜中の空港ツアー「2本目の滑走路」建設現場を見学 運航終了後の滑走路も歩いてみた 福岡
夜の滑走路に立つ人たち。19日に福岡空港で行われた工事現場「潜入」ツアーです。混雑解消のため、2本目の滑走路の建設が進む福岡空港。工事はどこまで進んでいるのでしょうか。
■松原健介記者
「午後10時過ぎの到着ロビーです。最終便は到着した後なのですが、フロアの一角にはご覧のように人だかりができています。」
「工事の魅力を知ってほしい」と国交省などの協力で行われたこのツアー。県内外から熱心なファン45人が参加しました。
福岡空港では現在、2本目の滑走路の建設が行われています。工事は運航終了後の午後10時半から翌朝6時までの限られた時間で行われていて、ツアーでは、その現場を間近にみることができます。
■工事担当者
「本日の作業は、かさ上げ舗装の最終層の施工となります。」
最初に見学したのは、駐機場と滑走路を結ぶ、誘導路の建設現場です。滑走路の基礎部分の工事はことし9月末の完了を目指していて、急ピッチで作業が行われていました。
福岡空港の昨年度の旅客数は2494万人で、羽田空港・成田空港に次いで全国で3番目に利用者が多い空港です。しかし、滑走路が1本しかなく、航空機の混雑や遅延の解消が課題となっています。
2015年度から建設が始まった2本目の滑走路は今年度中に完成する予定です。供用が始まれば、現在1時間あたり35回ペースの離着陸を、最大45回に増やすことができるということです。
こちらはその滑走路の建設現場です。巨大な重機を使って、アスファルトを敷く作業が行われていました。参加者は迫力ある姿を、間近で見ることができました。
■参加者
「かっこいいですよね、すごくね。皆さんが頑張っていただいてるおかげで、安心して飛行機に乗ったり、あちこち行けたりするので、すごく勉強になりました。」
午前0時を過ぎ、子どもの参加者は。
■小学生
「眠いです。(重機が)ゆっくり動いて、普通の車より走るのが遅いのがおもしろいと思いました。」
今の滑走路を歩いてみた
■松原記者
「我々が立っているこの場所は、普段は立ち入ることができない福岡空港の滑走路です。」
現在、使われている滑走路の見学も行われました。写真を撮ったり、寝転んだりと、貴重な体験を楽しんでいました。
■参加者
「東京とか仕事で行くこともあるので、そういう時は利用している。今、歩いているというのに感動しています。」
■ツアーを主催した長崎大職員 “デミー博士 ”こと出水 享 さん
「快適な暮らし、空の旅を支えてくれる土木の皆さんを、もっともっと多くの人に知ってもらえれば。」
大人も子どもも大満足の福岡空港の滑走路工事「潜入」ツアー。新滑走路の供用は、2025年3月末に始まる見通しです。