【時系列】ゾウヘルペスの症状があるも死因は現時点で不明 12歳のメスのアジアゾウが死ぬ 7月にミャンマーから受け入れた4頭のうちの1頭 福岡市動物園
福岡市動物園はことし7月にミャンマーから受け入れた4頭のアジアゾウのうち、12歳のメスのゾウが9月10日午前に死んだと発表しました。
死因についてはゾウヘルペスウイルスと思われる症状がありましたが、いまの時点では特定できていないとしています。死因を調べるため解剖を行います。
14歳のオス、22歳のメス、その子どもの3歳のメスの健康状態に問題はないということです。
福岡市動物園の川越園長などが午後6時半から会見し、経緯を説明しました。発表によりますと、詳しい経緯は次の通りです。
■9月5日
右の後ろ足を引きずるような様子が見られたため、ミャンマーから付き添ってきたマフーと呼ばれるゾウ使いと同じくミャンマーから来ている獣医師に相談し、鎮痛剤を投与。
■9月6日
左後ろ足にも引きずるような様子が見られた。この日、定期的に行っているゾウヘルペスのPCR検査を実施。
■9月7日~8日
経過観察を続ける。両足を引きずるような様子に変わりはないものの、食欲や、ほかの健康状態については変化なし。
■9月9日
朝から元気がなく、食欲の低下を確認。
午後1時、PCR検査の結果が陽性と判明。
午後4時と午後10時に抗ウイルス薬を投与。
■9月10日
午前4時、抗ウイルス薬を投与。
午前9時5分、食欲がない状態が続いていたため、ミャンマーから来ている獣医師が静脈から水分補給をするため鎮静剤を投与。
午前11時、急に意識がなくなり倒れ込む。
午前11時5分に死亡を確認。
ゾウの全面公開は10月末の予定でしたが、今でも運動場に出て遊ぶゾウの姿を見ることでき、ぬいぐるみやクッキーなどのグッズもすでに販売されています。
福岡市動物園では4頭の新しい名前の公募をすでに締め切っていて、今後、発表する予定でした。