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【初弁論】自殺した新任教諭の母親「原因究明と謝罪を」市と県は請求の棄却を求める 福岡地裁

2024年8月27日 19:16
【初弁論】自殺した新任教諭の母親「原因究明と謝罪を」市と県は請求の棄却を求める 福岡地裁
教諭の自殺で初弁論

5年前、福岡県春日市の小学校で新任教諭の男性が自殺したのは長時間労働などが原因だとして、遺族が春日市などを相手取り損害賠償を求めた裁判が始まりました。

訴状によりますと、2019年9月、春日市立の小学校で、当時24歳の新任教諭の男性が教室で自殺しているのが見つかりました。

男性は、月に100時間を超える時間外労働や先輩教諭からのパワハラなどで精神疾患を発症し自殺に至ったとして、民間企業の「労災」にあたる「公務災害」と認められています。

遺族はことし6月、男性が自殺したのは校長の安全配慮義務違反があったためとして、春日市と福岡県に対し、あわせておよそ9000万円の損害賠償を求める訴えを起こしています。

27日、福岡地方裁判所で開かれた第1回口頭弁論で、証言台に立った原告の母親は「どうして息子がこうならなければならなかったのか、原因究明そして学校からの謝罪を強く求めます」と涙ながらに訴えました。

一方、被告側の春日市と福岡県は、請求内容について棄却を求めました。