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カメラマンリポート 復興への願い込めた灯篭が地域を照らす 大雨被災地で4年ぶり開催

2023年8月21日 17:49
カメラマンリポート 復興への願い込めた灯篭が地域を照らす 大雨被災地で4年ぶり開催
復興への願い込めた灯篭が地域を照らす

7月の記録的な大雨では、福岡県八女市上陽町でも大きな被害が出ました。4年ぶりに開催された夏の恒例行事で、復興への願いを込めた灯籠が地域を照らした夜を、FBSのカメラマンが見つめました。

淡い光を放ちながら、灯籠がゆらめいています。このイベントは、万の光が川を流れるように、『万灯流し』と名づけられました。

願いごとや思いを書き込んだ手作りの灯籠を川に流す『万灯流し』は、星野川が流れる福岡県八女市上陽町で約30年前から続く恒例行事です。

新型コロナウイルスが5類に移行したこともあり、4年ぶりの開催が決まっていましたが、1か月ほど前、大雨の被害にあいました。

■八女市観光協会 上陽支部・髙田秀康さん(54)
「上流のほうとか、八女市の中でも一番ひどかった。」

上陽町では7か所で土砂災害が発生したほか、道路や川の被害は約230か所にのぼり、行事の中止も検討されましたが、復興の後押しになればと、予定通り開催することになりました。

■地元中学生
「災害の被害が少なくなりますように。(Q. こういう祭りがあるのはどう?)うれしいです。」

■八女市在住
「悲しい出来事だったけど、地域の人や八女の外からもたくさんの人が来てうれしい。」

約200個の灯籠が、下流へと流れていきます。

■見物客
「きれいでした。災害に負けず続いてほしいと思います。」

■髙田秀康さん
「やって良かったと思います。みんな元気づけられたと思います。これを見てもらって、復興の力になればと思います。」

上陽町に夏の風物詩が戻り、復興を願う希望の光が地域をあたたかく包み込みました。