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豊かな自然に癒されながら仕事を 地元活性化に挑戦する女性建築士 福岡県添田町

2023年10月3日 17:50
豊かな自然に癒されながら仕事を 地元活性化に挑戦する女性建築士 福岡県添田町
地元活性化に動く女性建築士の姿を追う

豊かな自然に癒やされながら仕事ができるスペースをつくろうという取り組みが、福岡県添田町で進んでいます。“大好きな地元を活性化したい”と思いを語る30歳の女性建築士の姿を、FBSのカメラマンが追いました。

■髙瀨舞さん(30)
「ここからここまで、土足でさらっと行けるようにしたい。」

福岡県添田町に住む髙瀨舞さん(30)は、2級建築士です。空き家を改装して、地元に新たなにぎわいをつくり出したいと考えています。

英彦山などを境に大分県と接する、自然豊かな添田町は、現在、約8700人が暮らしています。

■髙瀨さん
「ここ、小さい頃遊んでいた川ですね。」

地元ののどかな風景が好きだという髙瀨さんは、大学を卒業後、5年間、福岡市で建築士として働いていましたが、自分の好きな場所で仕事をしたいという思いから、高校生まで過ごした添田町に2年前、戻ってきました。

■髙瀨さん
「生まれ育った場所だからっていう記憶、一番小さい頃の原風景みたいなところが大きいなと思います。」

■井本カメラマン
「ここは何になるんですか?」
■髙瀨さん
「私の事務所とコワーキングスペースがメインですね。」

髙瀨さんが空き家を改装してつくろうとしているのは、異なる職業の人たちが共同で利用できる『コワーキングスペース』です。

リモートワークが普及する中、添田町の豊かな自然に癒やされながら仕事ができる空間をつくることで、地元に人を呼び込む狙いがあります。

髙瀨さんは、機能面だけでなく、建築士の目線でのこだわりも忘れません。

■髙瀨さん
「こういう欄間(らんま)の複雑な模様とかっていま新しい建築にはないので、そういうものは最大限生かしていきたいなと思っています。」

コワーキングスペースの完成は来年3月の予定で、地元の人たちとも協力しながら、つくりあげていくことにしています。

■髙瀨さん
「地域外の人にとっては快適だけど、田舎の空気を楽しめるような場所になればいいなと思いますし、地域の人にとってはいつも新しいことや楽しいことをやってる、なんかおもしろい施設があるねっていう認識になればいいなと思っています。」

髙瀨さんは今後、地元の建物の設計やデザインにも携わりたいと考えています。“人口の減少が続く地元を活性化したい”、そんな思いが彼女の原動力です。

■髙瀨さん
「私がUターンなので、どんどんいま若者が都会に流出していますけど、地元に帰って自分のやりたい仕事ができるんだよという、モデルケースにもなればいいんじゃないかなと思っています。」