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【ストップ!詐欺被害】マッチングアプリで知り合い結婚を約束 ネット通販ビジネスを持ちかけられ7900万円をだまし取られる 気づいた証券会社の社員がさらなる被害を防ぐ 福岡

2024年7月17日 17:28
【ストップ!詐欺被害】マッチングアプリで知り合い結婚を約束 ネット通販ビジネスを持ちかけられ7900万円をだまし取られる 気づいた証券会社の社員がさらなる被害を防ぐ 福岡
証券会社社員がさらなる被害を防ぐ
顧客がSNS型ロマンス詐欺に遭っていることに気づいた福岡市の証券会社の社員に、警察から感謝状が贈られました。被害者の男性は、およそ7900万円をだましとられていました。

感謝状が贈られたのは、福岡市中央区にある野村證券福岡支店の社員、吉武夏希さん(35)です。

警察によりますと、ことし6月、支店に60代の顧客の男性が訪れ、1500万円分の証券を現金化しようとしました。応対した吉武さんは男性の話す内容に不審な点があったことと、男性が直前にも900万円分の証券を現金化していたことなどから詐欺被害を疑い、警察への相談を勧めました。

警察が調べたところ、男性はことし2月にマッチングアプリで女性を名乗る相手と知り合い、結婚を約束したその相手からネット通販ビジネスを持ちかけられ、すでにおよそ7900万円を送金し、だまし取られていました。男性は相手と一度も会ったことはなかったということです。

■野村證券福岡支店・吉武夏希さん(35)
「お客様がおっしゃっている内容がちょっとおかしいなと直感で働きました。引き続き、お客様の資産を守るために十分な配慮を持って業務に臨みたい。」

SNSを通じて知り合った相手から投資名目で勧誘されたり、相手に抱いた恋愛感情を利用されたりして金をだまし取られる詐欺を、福岡県警は「SNS型投資・ロマンス詐欺」と分類しています。2024年の県内の被害は5月末時点で、あわせておよそ29億8000万円にのぼっています。

警察は、SNSやマッチングアプリでの投資話には乗らないよう注意を呼びかけています。