【冒頭ノーカット】病院職員5人が入院患者11人に性的虐待が疑われる行為 大牟田病院が会見で謝罪 福岡
国立病院機構、大牟田病院で、5人の男性職員が入院患者11人に対し、下半身を触るなどの性的虐待が疑われる行為を繰り返していた問題で、病院が2日午後4時から会見を開き、経緯を説明しています。
川崎雅之院長は会見の冒頭、「職員による利用者への虐待が発生したこと、並びに調査に時間を要していて被害者、家族、関係者に不安や心配をおかけして誠に申し訳ございません」と述べ、頭を下げました。
そのうえで「引き続き調査を行っていて、まだ結果は出ていませんが、調査の進展状況など可能な限り説明したい」と述べました。
現在も会見が続いています。
この問題は、大牟田病院で去年12月、1人の入院患者から「男性介護士から下半身を触られた」と訴えがあったものです。
病院が患者と職員に聞き取り調査を行ったところ、いずれも男性の看護師3人と介護士2人、あわせて5人が障害のある入院患者11人に対し虐待が疑われる行為を繰り返していたということです。
病院は障害者虐待防止法に基づいて自治体に通報し、11人の患者のうち女性4人と男性2人について虐待があったと認定されました。就寝中に下半身をもんだり、胸付近を触ったりしたということです。
1人については虐待認定されず、残り4人については調査中だということです。
被害者のなかには国指定の難病、筋ジストロフィーで体が動かしにくい患者もいたということです。
大牟田病院は患者と家族に謝罪し、家族説明会を4月に開きました。「職員の倫理観が欠如していた」として、第三者委員会を立ち上げ原因究明と対策を講じるとしています。