福岡県内の大麻の検挙者が戦後初めて覚醒剤を上回る 8割が20代以下 使用禁止の改正法はことし施行へ
深刻なまん延の実態が明らかになりました。福岡県警は大麻の所持などで検挙された人が戦後初めて、覚醒剤を上回ったと発表しました。特に目立つのが若年層で8割が20代以下だということです。
福岡県警によりますと、去年、福岡県内で大麻の所持や譲り渡しなどで検挙された人の数は、過去最多の478人に上ります。
一方、覚醒剤による去年の検挙者数は371人で、大麻の検挙者数が覚醒剤を上回るのは戦後、初めてだということです。
大麻の検挙者のうち8割は20代以下で、警察は大麻の有害性や危険性の認識が薄く、友人や知人に誘われて、気軽に手を出す人が多いことが増加の背景にあると分析しています。
また、大麻は国内で栽培され、覚醒剤に比べて安価で流通していることも、広がりの要因とみられています。
大麻を巡っては、これまで使用しても罰則がありませんでしたが、乱用を防ぐ目的で使用を禁止することを盛り込んだ改正取締法がことし施行される見通しです。