タクシーと接触で中断 自動運転バスの実証実験が再開 運行責任者が後方を確認しやすく 福岡
タクシーとの接触事故で中断していた福岡市の自動運転バスの実証実験が8日、再開しました。
この自動運転バスは11月25日午後3時ごろ、福岡市東区のJR箱崎駅のロータリーで実証実験中、乗降場所から本線に合流する際、前方に止まった車を検知して自動停止し、その後、前の車が動き出したため自動発進した直後、後ろから来たタクシーと接触したものです。
ケガ人はいませんでした。
事故を受け、福岡市はバスの運行を見合わせていましたが、8日、運行を再開しました。
福岡市は事故の原因について、バスが本線に合流する際、乗っている運行責任者が後ろを十分に確認しにくく、周囲の車にとってもバスの合流を予測しにくい可能性がある走行経路だったためとしています。
このため、運行責任者が後方確認を行う時間的な余裕が生まれるよう、乗降場所をおよそ7メートル後ろにずらし、5秒ほど直進した後に本線に合流するよう、走行経路を修正したということです。
これにより、周りの車両もバスの合流を予測できる可能性が高くなるとしています。さらに、乗客に安心感を持ってもらうため、今後は運行責任者に加えてスタッフ1人が同乗するとしています。
実証実験は14日まで行われ、1日12便程度運行されます。