G7外相会合、ロシア非難の共同声明を採択 ウクライナ侵攻で中距離弾道ミサイルを使用
イタリアでG7外相会合が開かれ、26日、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、中距離弾道ミサイルを使用したロシアを非難する共同声明が採択されました。
イタリアのローマ近郊で2日間の日程で開かれていたG7外相会合は26日、共同声明を採択して閉幕しました。
共同声明ではウクライナ侵攻をめぐり、「中距離弾道ミサイルの使用は、ロシアが状況を激化させようとしている証拠だ」などと非難した上で、北朝鮮がロシアに兵士を派遣していることに懸念を示し、中国に対し北朝鮮へ働きかけを行うよう求めました。
一方、ICC(=国際刑事裁判所)がイスラエルのネタニヤフ首相らへの逮捕状を出したことをめぐり、共同声明では「それぞれの義務を順守する」としたものの、一致した対応を明確には示しませんでした。
ICC加盟国ではないアメリカは、逮捕状について「言語道断」と非難を強めているほか、議長国を務めるイタリアのタヤーニ外相は「法的な疑義が多くある」と述べ、ネタニヤフ首相らの逮捕に否定的な考えを示しています。
一方、イギリスなどはICCの方針に従う姿勢を示すなど、G7内でも足並みがそろっていません。