「1分遅れると」救命救急の大切さ 子どもたちが心肺蘇生法やAEDの使い方学ぶ
救命救急の大切さを知ってもらうおうという講習会が12日、福岡県久留米市で開かれました。参加した子どもたちは、心肺蘇生法やAEDの使い方を学びました。
■講習会の様子
「119番とAEDをお願いします。119番とAEDをお願いします。」
久留米市の小森野小学校で開かれた講習会には、6年生53人が参加しました。この講習会は、久留米大学の高度救命救急センターが開いたものです。
参加した子どもたちは、突然倒れた人に対して胸を押すだけの誰でもできる心肺蘇生法や、強い電流で心臓にショックを与える医療機器・AEDの使い方を学びました。
■久留米大学高度救命救急センター・大塚麻樹 医師
「大事なのは、変な呼吸をしているのを見て、 息をしているから心臓は止まってないよ、大丈夫だよと思わないでほしい。変な呼吸は、呼吸じゃないかもしれないと思ってほしい。」
こうした心肺蘇生を行うのが1分遅れると、救命率は約10%低下するといわれています。
■参加した6年生
「倒れている人がいたら、勇気を持って声を掛けて、AEDを大切にちゃんと使うということがわかりました。」
■参加した6年生
「一人でも多く救えることが大切だなと思って、人と人が助け合っていけたらいいなと。」
■大塚医師
「最初の(救急の)学びのスタートが小学生であるということで、きっと大人になってから講習を学ぶときに、取り組み方が違うと思う。」
久留米大学高度救命救急センターでは今年度、久留米市内の全ての小学校で6年生を対象に講習会を開くことにしています。