総額4億円架空請求　新型コロナ無料検査で7事業者が補助金だまし取る　県は返還求める

福岡県が行った新型コロナウイルスの無料検査で、7つの事業者が補助金をだまし取る不正行為があったと、17日に県が公表しました。総額は4億円にのぼり、県は事業者に対し返還を求めています。

福岡県はおととし12月からことし5月まで、県民に対して、新型コロナウイルスの無料検査を行いました。

福岡県によりますと、374の事業者が県の委託を受け検査を行いましたが、このうち7つの事業者が検査件数を水増しするなどして補助金を不正に申請していました。

■福岡県 がん感染症疾病対策課・牟田口徹 課長
「検査に対する信頼性が失われてしまうと、事業の意義が薄れてしまう。架空請求を行うのは許されない。」

不正に申請された補助金の合計は約3億9500万円で、このうち実際に交付した2億9900万円あまりについて、県は事業者に返還を求めています。

すべての事業者は返還に応じていて、福岡県は現在、2億5000万円程度を回収しています。

なお、実施した検査内容については問題なかったということです。