施設の老朽化課題の北九州市「損傷の早期発見には限界ある」 市民がスマホで通報可能に
施設の老朽化が課題となっている北九州市で、10月5日から詳細な情報収集を目的とした新たなシステムの運用が始まりました。道路や施設などで損傷部分を見つけた市民が、スマートフォンで、その情報を簡単に市と共有できるものです。
■重信奈央 記者
「損傷箇所を見つけると、自分のスマートフォンで写真や位置情報をつけて通報することができます。」
5日から運用が始まった『KitaQ市民レポート』は、市が管理する道路や公園・河川で損傷を発見した場合、市民がスマートフォンで写真や位置情報などを送信し、市と情報共有するシステムです。
北九州市の公式LINEやホームページなどからシステムにアクセスし、場所や損傷部分を選択します。簡単な手順で、写真や位置情報を加えることができます。専用アプリのインストールや個人情報の登録などは必要ありません。
施設の老朽化などに伴い、北九州市の窓口や電話で寄せられる情報は年間2万件を超えています。
今回のシステムでは、より詳細な情報収集が可能となり、対応の迅速化も期待されます。
■北九州市 建設局総務課・高井良篤 主査
「高度経済成長期に造られたものも多いため、老朽化の対策が課題となっております。損傷の早期発見には限界がありますので、市民の皆さまからの情報提供はとても貴重なものとなっています。」
5日から受け付けるのは、道路・公園・河川の情報ですが、外壁落下などが相次ぐ学校や市営住宅などでも、同様の仕組みを導入できないか市で検討しています。