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シリーズ『こどものミライ』 佐賀県武雄市の小学校で“生きた英語”学ぶ取り組み始まる

2023年7月13日 17:48
シリーズ『こどものミライ』 佐賀県武雄市の小学校で“生きた英語”学ぶ取り組み始まる
小学校で“生きた英語”学ぶ取り組み始まる

子育てを取り巻く現状や子どもたちの成長を見つめるシリーズ、『こどものミライ』です。今回は、小学校で必修となっている英語教育についてです。佐賀県武雄市で“生きた英語”を学んでもらおうという取り組みが始まりました。

12日の放課後、子どもたちが教室に元気に駆け込みます。教室の中をのぞいてみると、そこにはモニターと向き合う子どもたちの姿がありました。

■講師
「What's your name?」
■児童
「My name is Mei Egashira.」

佐賀県武雄市の武雄小学校で、12日に初めてオンラインでの英語レッスンが行われました。12日は希望した小学5年生と6年生16人が参加し、市内の外国人講師などと英会話を楽しみました。

2020年度から小学3・4年生は『外国語活動』として、5・6年生は『教科』という位置づけで英語を学ぶようになりました。政府は、中学卒業の段階で英検3級相当以上の英語力を持つ生徒の割合を、50%以上にする目標を掲げています。しかし、ことし5月に公表された最新の調査で、佐賀県は37.4%にとどまりました。(昨年度・文部科学省調べ)

そこで武雄市は、今年度から子どもの英語教育に力を入れようと、『武雄市英語力向上事業』をスタートさせました。その第一弾が、オンラインレッスンです。

■講師
「What's animal do you like?(何の動物が好きですか?)」
■児童
「Dog!(犬です。)」

■児童
「What do you want for your birthday?(あなたは誕生日に何が欲しいですか?)」
■講師
「Good question!I want earphones.(いい質問だね!私はイヤホンが欲しいです。)」

オンラインレッスンは武雄市の各小学校で無料で行われ、6月のスタート以来、小学生56人が参加しました。

■参加した小学6年生
「質問したりされたりして、自分のことを知ってもらえて良かったです。外国の人と一緒に過ごして旅行とか行きたい。」

■参加した小学5年生
「将来プロサッカー選手になるため(英語を)練習しておこうかなと。サッカーの試合などで外国の人と話せるようになって、コミュニケーションとりたい。」

■武雄市 学校教育課・鶴田智樹 指導主事
「授業だけだと、なかなかこういう”生の機会”というのが圧倒的に足りませんので、こういうオンライン英会話で、ネイティブの人と直接本当のやり取りをする機会を提供したい。」

武雄市では今後、小学校への外国人講師の派遣を積極的に行うなどして、子どもたちが"生の英語”に触れる機会を増やし、英語力の強化につなげたいとしています。