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死産した赤ちゃんを捨てた罪に問われたベトナム人技能実習生 懲役1年6か月を求刑 福岡地裁

2025年1月15日 19:28
死産した赤ちゃんを捨てた罪に問われたベトナム人技能実習生 懲役1年6か月を求刑 福岡地裁

死産した赤ちゃんの遺体をゴミ箱に捨てたとして、死体遺棄の罪に問われているベトナム人技能実習生の裁判で、検察は懲役1年6か月を求刑しました。

死体遺棄の罪に問われているのは、福岡市博多区のベトナム人技能実習生、グエン・テイ・グエット被告(20)です。

起訴状などによりますと、グエット被告は去年2月、福岡市博多区の交際相手の自宅で、死産した赤ちゃんの遺体をポリ袋に入れゴミ箱に捨てた罪に問われています。

15日の公判で、検察は「赤ちゃんをゴミと同列に扱うもので、一般的な宗教感情と敬けん感情をないがしろにする悪質なもの」として、グエット被告に懲役1年6か月を求刑しました。

一方、弁護側は、グエット被告が監理団体から「妊娠したら帰国」と繰り返し説明されていたため、死産したことを知られて帰国させられないよう、一時的にゴミ箱の中に置いたと主張し、遺体を粗末に扱ったとは言えず死体遺棄に当たらないと反論しました。

最終意見陳述に立ったグエット被告は「私は死体を遺棄していません。その考えは一度もありません。私は無罪です」と述べました。

判決は3月7日に言い渡されます。

最終更新日:2025年1月15日 19:28