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【備え】宮崎で震度5弱 専門家「富山でも危機感を」

2025年1月14日 19:42
【備え】宮崎で震度5弱 専門家「富山でも危機感を」

昨夜、宮崎県で最大震度5弱を観測する地震があり、気象庁が南海トラフ地震臨時情報を出して関連を一時調査しました。

専門家はいつ巨大地震が起きてもおかしくない状況は変わらないとして、富山でも普段から備えるよう改めて呼びかけています。

【富山大学名誉教授 竹内章さん】
「去年8月のマグニチュード7.1の余震と考えていいんではないかなと思います。日向灘と言われる場所は、過去比較的大きな地震が起きている場所として知られているので、地震があそこで起きたことについてはそれほど驚くことではないと思う」

地質学が専門の竹内章富山大学名誉教授です。

昨夜の地震について、去年8月に宮崎県で最大震度6弱の揺れを観測した地震の余震と分析しています。

気象庁は昨夜、去年8月に続いて2回目となる「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。

その後、南海トラフ巨大地震との関連性について専門家による評価検討会を開いて分析し、「発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではない」と発表ました。

防災科学技術研究所は南海トラフ地震が発生した場合、県内では広い範囲で震度5弱から5強、一部では震度6弱と想定しています。

竹内さんは、いつ南海トラフ地震が起きてもおかしくないことを念頭に、普段から地震への備えを進めるよう呼びかけています。

【富山大学名誉教授 竹内章さん】
「南海トラフ地震の発生確率に関してはですね、70、80パーセントってのはずっと言われているんですけれども、一度、能登半島地震でダメージを受けている富山の地盤ですから、それがさらに、南海トラフでは、その影響を受けると重なるということで、予想以上に被害が大きくなるというところが一番心配なところですよね。一つの危機感というか、緊張感を持つ材料として今回の日向灘の地震があるんだという風に考えてほしい」

地震への備えについて改めて確認すべきことをまとめました。

まずは家具について、タンスや本棚、冷蔵庫などの転倒防止対策を行ってください。

次に避難について、自治体のハザードマップなどで避難場所や避難経路を確認しておきましょう。

そして食料や飲料水の備蓄は大丈夫でしょうか。

最低でも3日分は準備しておくことがすすめられています。

非常用持ち出し袋などですぐに持ち出せるようにしておきましょう。

家族との連絡について、職場や学校、外出先などで被災した場合に備えて家族との連絡方法や集合場所をあらかじめ確認してください。

最終更新日:2025年1月14日 19:42
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