13日夜　日向灘を震源とする最大震度5弱の地震があり、県内に一時、津波注意報が発表されました。
気象庁は、去年8月の地震に続き、2回目となる南海トラフ地震臨時情報を発表しました。

13日　午後9時19分ごろ…。
日向灘を震源とするマグニチュード6．6の地震が発生。

「結構揺れている。しかも長い」

宮崎市と高鍋町、新富町で、震度5弱の揺れを観測しました。

（橘裕昭カメラマン）
「日南市です。経ったいま大きな揺れを感じました」
「電線が大きく揺れています。地震を知らせる放送も鳴っています」

（延岡支局　日高優一）
「長い揺れです。横揺れを感じます」

県内には、津波注意報が発表され、早いところでは地震の発生から17分後に津波の第一波が到達。
宮崎港と日南市油津で最大20センチの津波が観測されました。
高台には、車などで避難してきた人たちの姿が…。

（日南市　避難してきた人）
「（自宅に被害は）今のところなかったが、返し（の地震）がくるといけないから避難した」
「怖いやっぱり。もっと大きい地震が来るんじゃないかと思って、みんな心配」
「慌ててすぐ出てきた。リュックを背負って。いつも（準備している）」

（延岡市　避難してきた人）
「家の前に川があるので怖くて避難した」
「結構、長い間揺れて子供たちも怖がって、早く安心したい」

今回の地震の震源は、南海トラフ地震の想定震源域の中…。

地震の規模の速報値が基準を上回っていたため、気象庁は南海トラフ地震臨時情報「調査中」を発表しました。
そして、専門家による調査の結果は…。

（南海トラフ地震評価検討会　平田直会長）
「巨大地震注意を出す基準には達していなかったことが確認されました」

南海トラフ地震が発生する可能性が高まったと考えられる現象ではないと結論付け、調査を終了しました。

去年8月以来、およそ5カ月ぶりに大きな地震に見舞われた県内。
宮崎地方気象台は、「揺れの強かった地域では、今後1週間、同程度の地震に注意してほしい」と呼びかけています。