宮崎県初!女性レスキュー隊員の奮闘 ~命を守る現場の最前線~
私たちの暮らしを守る消防士。
その仕事は大きく「消火」「救急」「救助」の3つに分かれます。
今回注目するのは 「救助隊」、いわゆる レスキュー隊 です。
自然災害や交通事故など命の危機に直面した人々を救う、まさに「命を守る最後の砦」として活動する彼らの中に、今年、宮崎県初となる女性のレスキュー隊員 が誕生しました。
宮崎県初の女性レスキュー隊員 小玉楓さん
東日本大震災がきっかけで消防の世界を目指し、2017年に宮崎市消防局の消防隊員として働いていた小玉楓さん。
本人の強い希望で今年、特別救助隊に配属。
救助隊の仕事は体力面のハードルがあり、これまで県内の救助隊は全て男性が担ってきましたが、「道を拓きたい」という小玉さんの強い思いが叶いました。
「現場を見て、救助隊の一員になりたいという気持ちが強くなった」と話す小玉楓さん。
日々、厳しい訓練に励んでいます。
命を守るための日々の訓練
救助隊の仕事は、出動の時だけではありません。
その裏には 過酷な訓練 の積み重ねがあります。
山岳救助を想定した訓練
炎や煙の中、迅速かつ安全に救助者を救出するために日々厳しい訓練に励んでいます。
【60kgの人が意識不明】という想定で、宮崎アナも訓練を体験!
重さ15kgの装備をつけ、危険な場所で素早く行動しなければなりません。
女性の力で60kgの人を抱えるのは至難の技。
小玉さんは「スピードと安全が求められるため、常に意識して訓練している」と語ります。
女性ならではの壁と挑戦
女性が救助隊員として活躍することは決して簡単なことではありません。
特に、体力面での苦労は大きなハードルです。他の隊員に劣らないよう、日々の訓練と努力を怠りません。
努力と覚悟に支えられた日常
休みの日も、トレーニングジムや公園で走るなど、体力づくりに励んでいます。
「半分趣味、半分仕事のため」という彼女の言葉には、救助隊員としての 強い意識と覚悟 が感じられます。
また、宮崎市消防局は24時間交代制のため、夜間も出動に備えています。
小玉さんは隙間時間にも救助・救急関連の勉強に励み、体力と知識・技術面での努力を続けています。
一緒に働く隊員たちも、小玉さんの努力する姿をみています。
- 「内に秘めたものが伝わってくる。若手職員の見本になるような努力家な先輩」
- 「粘り強く頑張れば、もっといい救助隊員になると期待している」
少しずつではありますが、小玉さんは確実に 救助隊員としての信頼 を築いています。
小玉さんの目標と夢
小玉さんは、女性隊員として、救助隊の仕事を全うした先に、宮崎県初の女性の消防学校教官になることも視野に入れているそうです。
女性が当たり前に救助の現場で活躍できるように新たな道を拓いていくという目標も持っています。
「男性と同じ働きをするのは難しくても、女性だからできないということがないよう、適材適所で自分の役割を果たしたい」と話す小玉さん
宮崎県初の女性救助隊員として、その一歩は大きな意味を持っています。
命を守る現場で奮闘する救助隊の皆さんに心から感謝するとともに、小玉さんのさらなる活躍を応援しています。