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南海トラフ地震「調査終了」発表も 専門家は「今後30年以内の発生確率は本当に現実的な話」大分

2025年1月14日 18:35
南海トラフ地震「調査終了」発表も 専門家は「今後30年以内の発生確率は本当に現実的な話」大分

13日、宮崎県で最大震度5弱、大分県で最大震度4を観測する地震がありました。
今回の地震と南海トラフ巨大地震との関連について気象庁が調査しましたが、関連は無いと判断しています。

2024年8月に引き続き発表された「南海トラフ地震臨時情報」ですが、まだ聞き慣れない人も多いと思います。
改めてどんなものなのか見ていきます。

「南海トラフ」とは、静岡の駿河湾から宮崎県沖の日向灘にかけて東西に走る溝のことです。

13日の地震は南海トラフ地震の想定震源域で発生していて、このエリアでM6.8以上の地震などを観測した場合、

気象庁はただちに「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」を発表し、南海トラフ地震と関連があるかどうかを調べます。

13日の地震は当初発表のマグニチュードが6.9だったため対象となりました。

臨時情報が発表されたあと評価検討会が開催され、早ければ2時間程度で次の3つの情報のいずれかが発表されます。

南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震警戒」または「巨大地震注意」そして、「調査終了」のいずれかです。

13日の地震では「調査終了」発表されました。

これは南海トラフ地震が起きる可能性が平常時と比べて相対的に高まったとは考えられないという判断です。

ただし、いつ地震が起きてもおかしくないことに注意し日頃から地震への備えを確実にしておくことが大切です。

今回の地震について災害に関する研究を行っている大分大学の鶴成教授は。

◆大分大学 鶴成悦久教授
「日向灘は地震の巣窟。去年(8月に)発生した周辺部分で発生しているということで、(日向灘で)多発している地震 の中で起きた地震だろうというのは推察出来る」


気象庁の評価検討会は13日の地震について地震の規模を示すマグニチュードが7.0に達していなかったことなどから「調査終了」と判断しました。

しかし、鶴成教授は南海トラフ地震への脅威が変わったわけではないと指摘します。

◆大分大学 鶴成教授
「私たちにとって今後30年以内(の発生確率)というのは本当に現実的な話。もしかしたらきょうかも、明日かもしれないそういった中で、南海トラフ巨大地震への備えは今後も引き続き心の中に留めていきながら、しっかりそれが行動に、そして備えに生かせる、そこを日常化することが非常に大事」


今後同じ規模の地震が再び起こる可能性については。

◆大分大学 鶴成教授
「(可能性は)十分あると思う。 日向灘付近含め地震が頻発している場所なので過去から見てもしょっちゅう、 1年に1回くらい起きているよ うな場所、地震への警戒は今後も続くと思う」

いつ起こるか分からない地震。臨時情報で「調査終了」となっても備えを忘れてはいけません。

最終更新日:2025年1月14日 18:35
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