【インフルエンザ】「今がピークか、少し過ぎている」今後は別の株による流行の恐れ 薬不足は心配なし 福岡県医師会
福岡県内のインフルエンザの感染者数が、警報レベルを超え続けています。福岡県医師会は、治療薬不足の心配はないものの、今後も今とは別の株による流行が続く恐れがあるとして注意を呼びかけています。
■福岡県医師会・稲光毅 常任理事
「総数で見る限りは今がピークというか、ピークを少し過ぎてきているのかもしれないという理解でいいのではないかと思います。」
福岡県医師会の稲光毅 常任理事は15日の定例会見でこのように述べ、インフルエンザの流行は今がピークとの見方を示しました。
福岡県が発表した最新の感染状況によりますと、インフルエンザの感染者は、1月5日までの1週間で1医療機関あたり40.40人です。前の週からほぼ半減していますが、医療機関の年末年始の休業などが影響したとみられます。警報レベルの基準である30人を超えて、過去10年の同じ時期では2番目に多い水準です。
12月からインフルエンザの流行が続く中、治療薬について医師会は「地域によってはタミフルの不足も言われているが、ほかの内服薬もあり薬不足を心配する状況ではない」と説明しています。
一方で、今のインフルエンザA型の流行が収束した後に、ほかの株が流行する可能性もあるとして、手洗いやうがいなど、基本的な感染対策を心がけるよう呼びかけています。