「ダイコンカン」で「フレイル予防」福岡市が高齢者に食生活の提案 心と体の活力低下を防ぐ
福岡県内の100歳以上の高齢者数は4097人と右肩上がりで増え続けています。増え続ける高齢者にいきいきと生活してもらおうと、福岡市が6日、食生活の提案を行いました。
福岡市のスーパーでは、福岡市の職員や管理栄養士が料理のレシピ本を来店客に手渡していました。タイトルは「フレイル予防レシピ」です。
フレイルとは、どんな状態を指す言葉なのでしょうか。
■福岡市福祉局 介護予防係・近藤千穂さん
「フレイルとは、年を取ったり病気によって心と体の活力が低下して介護が必要な状態になりやすいことです。」
ただ、フレイルは要介護になる前の段階なので、早めに対策すれば健康な状態に戻ることができるといいます。そこで注目したのが食生活です。
高齢者になると活動の意欲や運動量が低下し、食欲も落ちてくると言われています。
■80代
「入院して足が弱った。朝昼晩ちゃんと食べることが一番良いと思います。」
■60代
「前はよく野菜を買っていたけれど、今は買えなくなった。野菜が高くなってきているから、作ってあるのを買って食べています。」
配られたレシピ本には、管理栄養士が監修した33品の「フレイル予防レシピ」が掲載されています。
低栄養にならないため、肉や野菜、乳製品など様々な食材から栄養を取れるメニューを実際に作ってみました。
■阿部まみアナウンサー
「フレイル予防レシピの一つ、ダイコンカンを作ります。野菜とお肉を両方取れるところがポイントです。」
ひき肉や豆、トマトをチリパウダーなどのスパイスと煮込む「チリコンカン」を応用したメニューで、大根やタマネギも加えています。
■阿部アナウンサー
「最後にチーズをふりかけて、完成しました。大根やタマネギのうま味が凝縮されています。野菜もお肉も豆も取れて、大満足の一品です。」
栄養をまんべんなく取るためには、普段の食事に惣菜をプラスすることもオススメだといいます。
■近藤係長
「なかなか大豆が取れていない場合は、卯の花を足して購入するとよいかなと思います。元気に過ごすためにもフレイル予防に今のうちから取り組んでほしいと思っています。」
活力が低下するフレイルを防ぐために、まずは身近な食生活を見直してみてはいかがでしょうか。