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“金塊窃盗”三菱UFJ元行員の女、問題発覚後の様子は?

2025年1月15日 21:14
“金塊窃盗”三菱UFJ元行員の女、問題発覚後の様子は?

三菱UFJ銀行の貸金庫から金塊を盗んだとして、元行員の女が逮捕されました。近隣住民が、問題発覚後の女の様子を語りました。

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近隣住民
「地味な黒い、暗い感じ。だからびっくり。お金をどこにつぎ込んだのでしょう。年明けてから1回見たことがある。スーって隠れるようにして(自宅に)入っていたから、裏門から。下向いて隠れるようにして」

三菱UFJ銀行の元行員、今村由香理容疑者(46)。警視庁によると、去年9月ごろ、2人の男性客が貸金庫に預けていた金塊約20キロ、時価総額2億6000万円相当を盗んだ疑いで14日に逮捕されました。

今村由香理容疑者(46)
「去年9月ごろに窃盗したことは間違いないです」

銀行によると、2020年4月から練馬支店、去年10月から玉川支店で勤務し、支店長代理を務めた今村容疑者。問題発覚までの4年半にわたり、貸金庫業務を統括する立場にあったといいます。

銀行の貸金庫を開ける際は、2種類のカギが必要で、銀行と顧客がそれぞれ保管。三菱UFJ銀行では、顧客がカギをなくした場合などに備え、顧客用の予備のカギを封筒に入れ、割り印をして保管していました。今村容疑者は、この予備のカギを管理する立場を悪用し、予備のカギを持ち出し、窃盗を働いたということです。

15日、新たにわかったのは、今村容疑者の計画性と、巧妙な隠ぺい工作です。捜査関係者によると、今村容疑者は顧客の貸金庫をランダムに開けて、中身や利用頻度を把握。その上で、どの金庫から盗むか事前に計画していたといいます。

さらに、銀行によると、今村容疑者は盗んだ事実を隠すため、別の顧客の貸金庫から現金を補てんしたほか、資金を盗まれた貸金庫の利用者が来店した際には、パソコンで貸金庫システムの電源を切断することも。利用者には「システムが故障した」などと故障を装い、発覚を免れていたことも新たに判明しました。

警視庁の見立てでは、被害者は60人以上、被害金額は現金10億円以上、金塊7億円以上にものぼるという今回の事件。いったい、何のために窃盗に及んだのでしょうか。

今村容疑者(任意の調べに対し)
「返済に苦労して貸金庫に手をつけてしまった」

長年、FX取引や競馬で大きな損失を出し、消費者金融の返済に困り、窃盗に及んだとみられる今村容疑者。一方、近隣住民からはこんな話も…

近隣住民
「主だって言ってましたね。いま駐車場になってるから」

今村容疑者は駐車場を所有しているといい、実際に借りているという人も。

今村容疑者から駐車場を借りている近隣住民
「今村さんの…駐車場。物腰も悪くなくて普通に『ちょっと値上がったんですけど、すみません~』みたいな感じで。『え、また上がっちゃったんですね』というやりとりの会話しかなくて、普通の感じでした、本当に。派手だとか裕福なという感じは見かけなかった」

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警視庁は、今村容疑者が貸金庫の現金も窃盗しているとみて捜査を続けています。

最終更新日:2025年1月15日 21:14