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「納得いかないところは正直ある」福島市郊外に“イオンタウン出店計画”…中心部は??? 木幡市長「ぶれてはいません」【福島県】

2024年5月17日 18:54
「納得いかないところは正直ある」福島市郊外に“イオンタウン出店計画”…中心部は??? 木幡市長「ぶれてはいません」【福島県】

福島市郊外に出店を計画する商業施設や駅前の話題について。近隣からは活性化につながると期待の声がある一方で、駅前の中心市街地から再開発計画に遅れや見直しが相次ぐ中で、今後の街づくりに厳しい意見も上がっています。

■リポート 王国屹記者
「震災後は仮設住宅が建てられていた南矢野目の空地に、新たにイオンタウンが建設される予定です」

16日に明らかになった福島市郊外への「イオンタウン」の出店計画。2027年春のオープンを予定する2階建ての施設には地元野菜を販売する市場や絵本や児童書を集めた「子ども図書館」などが入る計画で、イオンタウンは「多世代交流拠点」を目指すとしています。

出店予定地は現在、空き地の市有地で周りには住宅も多く、国道からのアクセスもよい場所です。新たな商業施設の出店計画に近くの住民やお店からは期待の声が聞かれました。

■近くの住民は
「新しい建物ができて、人が集まれば、活性化になるので大変ありがたい」
■近くの飲食店は
「お店の立場としてはありがたい」

郊外で進む新たな商業施設の出店計画。一方、福島市の中心市街地では進行する空洞化に対して、手を打てていないのが現状です。

■リポート 王国屹記者
「駅前の再開発は計画の見直しが繰り返されていて、現場は今も本格的な工事が始まっていない状態です」

中心市街地に人を呼び込むためJR福島駅東口の駅前では再開発事業が計画されています。ただ、資材高騰の影響などでホテルの誘致断念や計画の遅れも生じています。

こうした状況に駅前商店街の関係者からはー。

■駅前商店街の関係者
「駅前で一番顔になるところなので。駅前での再開発の予算が足りないのでこの状態だというのは、納得いかないところは正直ある」

今後、どのように街づくりを進めていくのかについて木幡市長はー

■福島市 木幡 浩 市長
「駅前ができない、他ができないとやっていたら、どんどん福島市が弱体化するだけ。できるものからどんどん事業を進めていくという考えでやっている。街づくりの方向性としては、ぶれてはいません」

駅前の再開発事業を巡っては、議員から、ビル建設の必要性を問う声も上がっていて、街づくりをどう進めていくか、その大きなビジョンを示していくことが行政に求められそうです。