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町ににぎわいを取り戻したい!川俣町にオープンした複合施設にかける思い

2024年9月25日 18:59
町ににぎわいを取り戻したい!川俣町にオープンした複合施設にかける思い

8月に福島県川俣町で、町の魅力や文化を発信しようと複合施設がオープンしました。施設を運営するのは、原発事故で一時避難指示が出された川俣町山木屋地区出身の男性。町のにぎわいを取り戻したいと汗を流す男性の思いに注目します。

川俣町に8月オープンしたのは複合施設「Kawamata-BASE」です。施設を運営するのは高野樹さん。和太鼓奏者として活動する傍ら施設を開いた訳というのが。

■Kawamata-BASE 高野樹代表
「色んな人に支えてもらって、今の自分があると感じているし、川俣町になにか恩返しできたらいいのかなと思って、活動している」

子どものころから地元・山木屋地区の和太鼓団体「山木屋太鼓」で活動してきた高野さん。原発事故の影響で活動が難しくなった時期もありましたが、大好きな太鼓を続けさせてくれた地元の人たちに恩返しがしたいと、大学を卒業した後は町の職員になりました。

ただ、そこで、まちづくりの難しさに直面します。

■Kawamata-BASE 高野樹代表
「メインストリートですらシャッター街になっていて、ものすごく寂しさを感じるし、もっと盛り上げていきたいなという気持ちをずっと持ってた」

少子高齢化に、原発事故による避難。そうした影響もあって、町のにぎわいはどんどん失われるばかり。そこで高野さん、一念発起。川俣町にかつてのにぎわいを取り戻したいと、仕事を辞め、この施設を開くことにしました。

■Kawamata-BASE 高野樹代表
「川俣の中心地で、メインストリートでこの施設をやるのは意義がある。川俣の良さを発信できるようになっていきたい」

施設には、町特産の川俣シャモを使ったメンチバーガーが味わえるカフェに。和太鼓を始めとした音楽を楽しめるようにと音楽スタジオなどが用意されています。

■Kawamata-BASE 高野樹代表
「今よりももっと人が多くて、もっとにぎわいがあって、この川俣という小っちゃい田舎町で頑張っている人がたくさんいる状況を未来の姿として願っている」

複合施設では今後、サウナやバーベキューが楽しめるスペースもオープンする予定ということです。

最終更新日:2024年9月25日 18:59