「地域の人に愛されるものに」郡山市初!クラフトビールの醸造所オープン レストランも併設
ビールも最近は、種類が多様化し、大手メーカーが造るビールのほかに、小さな醸造所が手がけるビール、いわゆる「クラフトビール」も人気を集めています。
「クラフトビール」は作り手のこだわりが、色濃く反映されるのが特徴で、愛媛県には、河内晩柑というフルーツを使った黒ビールがあったり、山形県には、名物のシャインマスカットを使ったビールがあったりと、それぞれ個性的な味わいが楽しめます。
そのクラフトビール造りは県内でも盛んで、6月、郡山市堂前町に郡山市初のクラフトビールの醸造所がオープンしました。
■クラフトビール工場「ピロノ」代表 佐藤孝洋さん(34)
「最近は若い方がこの場所で商売を始めているような背景だったりとか、古いものと新しい物の共存している空気感がすごい好きだなと思って堂前に魅力を感じた」
醸造所は、築およそ100年、大正時代に建てられ、お酒の販売店の倉庫をリフォームして作りました。
■クラフトビール工場「ピロノ」代表 佐藤孝洋さん(34)
「もともとお酒がすごく好きで、その中でもビールが1番好きだったんですが、郡山の街中のあたりでずっと育ってきたので、ここで何かやれたらなと思いました」
20代の頃から、4年半にわたり長野県でビールの醸造を学んだ佐藤さんは、10年来の夢を叶え、今回、クラフトビール醸造所「ピロノ」をオープンさせました。
■クラフトビール工場「ピロノ」代表 佐藤孝洋さん(34)
「非常にクリーンで香りもよく、おいしく出来上がっていますね」
販売するのは、3種類のオリジナルビール。
■クラフトビール工場「ピロノ」代表 佐藤孝洋さん(34)
「気温や気候に応じて飲みたいビールって味わいも変わってくる。季節に応じて1年中いろんなビールを造っていきたいと思っています」
シトラスのような香りと甘みが感じられるものに、ドライな口当たりのもの、さらには、柑橘の香りと苦みが特徴のものと、どれも佐藤さんのこだわりが詰まった仕上がりになっています。
なかでも、おすすめはセゾン「躍動」と名づけられた一杯です。
マスカットのような香りがして、飲むと舌がちょっとピリッとするようなスパイシー感もあります。
小さいからこそできる、独自の味わい…これこそがクラフトビールの醍醐味です。
■クラフトビール工場「ピロノ」代表 佐藤孝洋さん(34)
「大麦のモルトやホップあとはハーブ、果物とかの副原料も含めて身近なところで、自分たちの手を動かして育ててそれを原料としてビール造りをやっていきたい」
「ピロノ」では、醸造所にレストランを併設し、県産の野菜などを使ったおつまみも味わえます。
■クラフトビール工場「ピロノ」代表 佐藤孝洋さん(34)
「これから自分がここでビールづくりを始めて100年と続いていくような地酒としてここのクラフトビールが地域の人に愛されるものにしていけたらなと思っています」