【撮れた…『地平線近くの虹』】「おばさんがあの中にいる…」郡山市の「れなこ」さんが撮影した不思議な空【中テレ投稿BOXニュース】
今月19日の午前8時ごろ、郡山市に住む「れなこ」さん(40代)は、実家がある大玉村にお姉さん(50代)と車で向かっていました。この日はおばさんの告別式で、ちょうど町の中心部を通っていた時でした。
「空の色、違くない?」
空の異変に気づいた「れなこ」さん。運転していた姉に車を停めてもらい、撮影した写真がこちら。
大玉村の中心部から安達太良山方面を捉えたものです。手前の山は影なのか、黒っぽく見え、奥の山々は明るく見えますが、その間の空間が神秘的な七色に見えます。「れなこ」さんもお姉さんも、顔を見合わせ…。
「びっくりだね…。きれい…。」「何だろう…?虹…かな?」
でも、2人はこんな形の虹は見たことがありません。虹といえば、アーチ状のものだし…。しかも、山と山の間を覆うような虹で、「れなこ」さんの印象では「とっても巨大なものだった」ということでしたが、わずか10分ほどで消えたといいます。
この写真について、日本気象協会に問い合わせてみると…。
「『地平線近くの虹』とみられます。地平線近くに虹が出るのは、比較的珍しいです」
この「地平線近くの虹」は季節を問わず、1年中みられる可能性があるということです。ただ、条件があり、太陽の高度が40ほどでないと見られないといいます。太陽がその高度にあるのは一日でもわずかの時間です。
日本気象協会にこの日の気象状況を聞いてみると…。
「低気圧が東に遠ざかり天気が回復し、日差しが出ていたが、北西の風にのって山の風下にあたる大玉村に雨粒が飛んでいたと考えられる」。
虹は太陽の光が水滴の中に入って屈折・反射してできるもので、太陽と雨が必要な現象。本当に珍しい場面に遭遇したと言えます。
この日は「れなこ」さんのおばさんの告別式、不思議な空を前に、自然と拝んでいたそうです。
「おばさんが見せてくれたのかな。おばさんがあの空の中にいるようでした」。