時代を超えて愛される開成山公園 福島・郡山市
開成山公園は、郡山発展の礎を築いた「安積開拓」や「安積疏水」と関わりが深い場所なんです。五十鈴湖は当時、田畑に水を引く灌漑用のため池として使われていました。時代を超えて親しまれる開成山公園に注目します。
明治時代、開拓者たちの心の拠り所として整備されたのが…開成山公園。1千3百本もの桜が植樹され、公園には日本最古のソメイヨシノが残ります。明治から昭和にかけて五十鈴湖の周辺には競馬場も。昭和の時代に始まった恒例の「こどもまつり」は今年で59回目に。園内のバラ園や桜は時代を超え…今も訪れる人に癒やしを届けています。そして、園内にある野球場や野外音楽堂ではスポーツ、音楽、グルメと全国からもたくさんの人が集まるイベントが開催されてきました。そんな開成山公園が9か月の大規模改修を終え4月にリニューアル。今回、整備費の一部を民間事業者が負担し、管理・運営面でも民間のノウハウを生かすPark-PFI事業を取り入れました。新たに飲食店や雑貨店などがオープンし。芝生が敷かれた広場は市民が、これまでより気軽にイベントで活用できるよう生まれ変わりました。また、防災拠点としての機能も。全国各地で自然災害が相次ぐ中、災害が起きた場合に備え、仮設のトイレが置ける専用のマンホールを整備。広場には緊急時、避難場所にもなるよう大きな屋根を設けています。開成山公園はその時代のニーズにあわせ、明治、昭和、平成、令和と進化を続けています。