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最大瞬間風速30メートル超の暴風 福島県内でも建物や交通機関に大きなダメージ

2025年3月26日 9:56
最大瞬間風速30メートル超の暴風 福島県内でも建物や交通機関に大きなダメージ
福島県内は強い風が吹き荒れ、中通りと浜通りには一時、暴風警報が出されました。郡山市では最大瞬間風速が2008年の統計開始以来、最も強くなり交通機関など各地で影響がでています。

■小野アナウンサー
「郡山市田村町です。立っていられないほどの強い風が吹いていて、この風によって大きな木が倒れて道路を塞いでしまっています」

最大瞬間風速が30メートルを超え、統計開始以来、最も強い風が吹いた郡山市。

■井上朔実記者
「郡山市日和田町です。この強い風の影響で建物の壁がはがれ消防が出動しています」
取材のため撮影を始めた直後…
■消防隊員
「飛びましたね」
■井上記者
「たった今、建物の外壁が崩れて作業員の皆さんに回収されていきます」

視聴者の車のドライブレコーダーが郡山市内で記録した映像です。
右にある建物の屋根が飛ばされ破片が車のフロントガラスまで飛び散る様子が確認できます。

郡山市内では強風で建物の壁や屋根が壊れる被害が相次ぎました。
■平瀬史敦記者
「こちらのご自宅では、母屋の隣にある小屋の屋根が強風の影響で剥がれ落ちてしまっています」

須賀川市でも建物の屋根がはがれましたがけが人はいませんでした。
目撃したという近所の人は。
■近所の人
「屋根が一瞬でめくれ上がっちゃって、もう声も出ませんでした。地震みたいな、バリバリって、この風の音聞いているだけでもうドキドキする」

消防などによりますと、この風によるけが人は午後4時半現在で、郡山市で9人、本宮市で3人などあわせて16人となっています。

一方、この強風で交通機関にも影響が出ています。
東北新幹線の東京から盛岡駅間で午前10時半すぎから午後6時10分まで運転見合わせに。

■仙台へ向かう人(高校生2人)
「仙台空港に向かう途中でした。新幹線で向かおうと思っていたが、止まってしまっていて、どうしようかなという感じです。高速バスで行こうかと話しをしていて、乗り口まで行ったが高速も止まっていて、今、帰る手段が無くなってどうしようかなという感じです」

東北自動車道や常磐自動車道も一部区間で通行止めとなりました。
■川上耕平記者
「午前11時半の二本松市です。時折、身体が押し倒されそうなほどの強い風が吹いています。そうした中、東北道では一部通行止めとなっています」

午前9時半ごろ東北道の上り安達太良サービスエリア付近ではトラックが横転する事故がありましたが、けが人はいませんでした。

■大川悠輔記者
「飯坂線では強風の影響で列車に付いているパンタグラフが架線に絡まり取れてしまっています」
他にも福島市を走る飯坂線でパンタグラフが外れ運転見合わせに。
■近くを通りかかった人
「一回も見たことがない。これじゃ走れないわ」
福島交通によりますと現場での撤去作業を終え、午後7時40分ごろに運転再開を予定しているということです。

中通りや浜通りの暴風警報は解除され風のピークは越えたものの、午後9時ごろまで強い風に注意が必要です。
最終更新日:2025年3月26日 9:57
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