【福島県内の空き家は13万1千戸…空き家率も15.2%と上昇】空き家整理経験者に聞く「大変だったこと」とは?【福島県】
総務省の調査によりますと、県内の空き家は13万1千戸と過去最多となったことが分かりました。(去年10月1日時点)
4月30日に総務省が発表した全国の住宅・土地統計調査(速報値)によりますと、県内の空き家は13万1千戸で、5年前の前回調査よりおよそ7千戸増加しました。住宅の総数に占める「空き家率」も15.2%と、5年前の調査より0・9ポイント増加しています。少子高齢化や都市部への人口流出など背景にあるとされていて、空き家をどう整理するかが大きな社会問題となっています。特に空き家における不審火や家事は県内でも少なくありません。
空き家整理に関わる企業が5月29日に、空き家の整理を実施に行った人たちを対象にした調査があります。(実施企業:オークション出品代行の「オクサポ!」を提供する株式会社エコネット・トレーディング 調査機関:WEBアンケート 調査人数:100人)
これによりますと、空き家整理に踏み切ったきっかけは「維持費や税対策など経済的な理由」が59%を占めています。
空き家を所有しているだけでも、固定資産税などの税金はかかり、さらに、近隣の住宅に悪影響を与えると判断されると「特定空家等」に指定されてしまい、大幅な増税となる場合もあるといいます。
続いて、空き家を整理する上で大変だったことは、「物の仕分けと処分」が61%、「時間と労力の確保」が57%、続いて「思い出の品の整理」が36%となっています。
長年住むと、物が増え、思い出が詰まった物も増えます。割り切って処分、とはなかなかできない状況も理解できます。
このうち、処分に困るのが「家具(たんす、ベッド、テーブルなど)」が最も多い54%、続いて「家電(冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど)」が36%、続いて「思い出品(写真、記念品、お土産など)」が33%となっています。
県内の自治体では、処分にかかった費用などを一部補助する制度もあるほか、煩雑さを抑えるため、民間の企業に依頼する人も少なくないといいます。
時間も労力も費用もかかる空き家の整理、コツコツと事前に準備し、計画的に進めることが大切と言えそうです。