“結核”正しく知って予防を 医師に聞く・福島
結核には「BCG」というワクチンがあり、1歳までの接種を受けるのが望ましいとされています。
郡山市で結核の集団感染が起きたということで、結核とはどういう感染なのか、正しく知って、予防するために感染症に詳しい県立医大の山藤教授に話を聞きました。
■福島県立医科大学 山藤栄一郎教授
「結核の症状というのは、熱が出たり、咳や痰、だるいというような、風邪などにもよくある症状ですので、早期に診断するというのは難しい。早期発見をして治療がきちんとできれば治る病気です」
山藤教授によりますと、結核の感染経路は主に飛まつ核による空気感染で、2週間以上、風邪のような症状が続く場合は結核を疑って欲しいとしています。
「結核菌」という細菌が体内に入って増えることで起きる病気で、かつては「国民病」ともいわれた結核。
ただ、現代の日本社会では生後1歳までに接種するのが良いとされる「BCGワクチン」と呼ばれる予防接種も確立されています。
■福島県立医科大学 山藤栄一郎教授
「BCGワクチンは子どもの結核には有効です。ただ、大人になると効果は落ちてしまうので、大人に関しては確実に予防するという方法はないので。基本的には風邪のような症状がある時には、マスク着用や屋内では換気をするというのが1つの方法だと思う」
山藤先生は、過度に恐れる必要はないが空気感染なので楽観視しないで出来る対策をしてほしいと冷静な対応を呼びかけています。