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最初は「ホワイト案件」…強盗指示役の“手口” 「逃げたら殺す」とも…

2024年10月3日 0:42
最初は「ホワイト案件」…強盗指示役の“手口” 「逃げたら殺す」とも…

東京や埼玉で発生した連続強盗事件をめぐり、容疑者の1人が指示役から「逃げたら殺す」などと言われていたとみられることが新たにわかりました。

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埼玉・所沢市で1日、民家に複数の男が押し入る強盗事件が発生。この家に住む夫婦を粘着テープで縛りケガをさせた上、現金約8万円を奪った疑いで3人の男が逮捕されました。

実行役の海藤貴志容疑者(43)、佐藤聖峻容疑者(24)、和佐裕夢容疑者(28)。2日に検察に身柄を送られました。

現場近くからは事件に使われたとみられる3台の車が押収されていて、うち2台は事件前日に発生した東京・国分寺市の強盗事件でも使われたものとみられています。

また、捜査を進める中、逮捕されたうちの1人が国分寺の事件への関与をほのめかす供述をしていることがわかりました。

さらに、指示役から「逃げたら殺す」ということを秘匿性の高いアプリで言われていたとみられています。

この指示役をめぐり、ほかにも新たな情報が出てきました。さいたま市で先月あった強盗事件で警察は新たに実行役の2人を逮捕。

その指示役がほかの2つの強盗事件と同じ可能性があるとみて警察は調べていて、さいたま市の事件について実行役を集めるための手口の詳細が明らかになりました。

まず、仕事内容は「荷物の搬送」「ホワイト案件」などと高額報酬をうたってSNSで募集。秘匿性の高いアプリで本人確認のため身分証などの画像を送るように求められたといいます。

その後、同じく集まった人と合流すると、募集内容とは全く異なる強盗を指示。犯行をためらっても「個人情報を知っている」「どうなるかわかっているんだろうな」と脅し、実行役として逃げられない状況を作り出していたということです。

埼玉県警と警視庁は一連の事件の全容を調べています。

(10月2日放送『news zero』より)