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アートで深まる友好の絆 廿日市市×モン・サン・ミッシェル市 広島

2024年6月27日 19:14
アートで深まる友好の絆 廿日市市×モン・サン・ミッシェル市 広島

廿日市市とフランスのモン・サン・ミッシェル市が友好都市提携を結んで15年です。それを記念して訪問団が宮島などを訪れており、あるアーティストのアートを通じて交流の絆を深めました。

27日朝、宮島を散策するのはフランス、モン・サン・ミッシェル市のリデル副市長。商店街で日本の文化に触れ、フランスの塩を使ったもみじ饅頭を味わいました。

■モン・サン・ミッシェル市 リデル 副市長
「ふわふわでとてもおいしい」

モン・サン・ミッシェルは海に浮かぶ世界遺産で、信仰の島として1000年以上の歴史を持ちます。国を代表する観光地として宮島と共通点が多いことなどから、2009年、廿日市市と「観光友好都市提携」を結びました。

締結から2024年で15年。リデル副市長らは、記念行事に出席するため広島を訪れました。

■モン・サン・ミッシェル市 リデル 副市長
「自然と神秘的な部分がよく似ている」

2つの都市の交流はコロナ禍で一時中断したものの、2023年復活し、廿日市市の松本市長が現地を訪問。そして、現代アーティストの小松美羽さんがモン・サン・ミッシェルの修道院のたもとでライブペイントを披露しました。

■小松美羽さん
「平和への祈りと祈りに込められた慈愛の心、慈愛の祈りを込めて描きました。祝福されてライブペイントができたことを感謝いたします」

対になる2つの作品は、それぞれ「平和への祈り」「慈愛への祈り」と名付けました。このうち、1つはモン・サン・ミッシェル市に寄贈。

もう1つは廿日市市に贈られ、26日、リデル副市長らが見守るなか、市役所でお披露目されました。

■小松美羽さん
「我々は平和に向かっていく中で慈愛というものも必要なんですね。そのふたつがひとつになることによって本当の意味での平和や、私たちが歩む未来の光につながるんじゃないかと」

■あいさつ
「こんにちは~」

小松さんのライブペイントを現地で見ていたというリデル副市長。こんな写真を見せてくれました。

副市長の娘・ルシーちゃん(6歳)が描いた絵です。小松さんが使った絵の具を譲り受け筆を用いず、自由に表現しました。

■やりとり
「(娘は)もしかしたら将来アーティストになるかも」「楽しみ」「一緒に展示も」「そうですね、ハハハ」

平和への祈りをこめたアートが2つの街の絆をさらに深くしていました。

そして、27日午後。リデル副市長らは平和公園を訪れました。原爆資料館では、ひとつひとつの資料の前で足を止め真剣なまなざしで見つめていました。

■モン・サン・ミッシェル市 リデル 副市長
「子どもの三輪車とヘルメットが展示されていたのが印象に残りました。この場所は過去の悲惨さを伝える強いメッセージを持った場所だと思います」

約1万キロの距離を超えて友好の絆を深める2つの世界遺産。今後は経済や教育の分野でも交流を進め、息の長い関係を築きたいと期待が膨らみます。

(2024年6月27日放送)

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