自分たちができることをできる範囲で 広島から能登半島地震の被災地を「食」で支援
15日の広島市中央卸売市場。富山県産の天然のブリおよそ50匹が入荷しました。例年は12月末ごろがピークですが、能登半島地震の被災地を支援しようと仕入れを続けています。
この仲卸業者は富山に加え、広島では現在仕入れがない石川県産のブリも東京の豊洲市場から仕入れたといいます。
■吉文 吉本崇仁 専務取締役
「復興の支援の形はいろいろあると思うが、僕ら市場の人間として魚屋としてちゃんとしっかり被災地の魚を買い支えてあげる」
今後、旬を迎えるホタルイカや白エビなども仕入れを検討し、支援を続けていく心づもりです。
こちらは、広島市中区の料理店です。
■やま音 山根英輝 店主
「きょう入荷した富山の氷見の寒ブリです」
脂ののったブリは刺身やカマの塩焼きにして提供しています。この店では例年、年明けにブリを仕入れることはありませんが、被災地の状況を見て思い立ちました。
■やま音 山根英輝 店主
「氷見の寒ブリを12月に続いてできるところまで入れていこうかなと思って。自分の出来る範囲でやらしてもらおうと」
こちらは日本酒を通じた支援です。広島市中区の飲食店では、石川の地酒を注文すると、一杯あたり100円を義援金として被災地に送ります。
■酒菜処きっすい 高木勇一 代表
「石川県のお酒を購入してそれを客に飲んでもらって、売り上げの一部を被災地に送れないかと思って」
「天狗舞グラスと・・・」
この支援は6日から始め、これまでに約60杯の注文がありました。
■客
「(被災地のことは)すごく気にはなっています。こういうことで多少でも(支援できれば)」
「おいしく飲むことが今僕らができることなのかなということで石川のお酒をいただいています」
自分たちの身近に出来ることから出来る範囲で。それぞれの形で支援の輪が広がっています。
(2024年1月15日放送)