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国の天然記念物「コウノトリ」が誕生 個体識別用の足環を装着 広島・世羅町

2024年5月29日 19:28
国の天然記念物「コウノトリ」が誕生 個体識別用の足環を装着 広島・世羅町

広島県世羅町で今年も国の天然記念物・コウノトリが誕生し、順調に育つヒナに29日、個体を識別するための足環が取り付けられました。

世羅町内の電柱の上に作られた鳥の巣。ここで子育てするのは、国の天然記念物・コウノトリです。29日朝、専門家などが現地を訪れ、足環を取り付けるため巣にいるヒナの捕獲を試みました。すると…。飛び立ったのはヒナかと思われましたが、確認すると親鳥でした。その後、ヒナは捕獲されました。

コウノトリは、2020年から世羅町に飛来しています。2023年、ヒナが誕生したのは、県内で初めてのことでした。そして今年も同じつがいが3月に産卵。4月16日にふ化したとみられます。

誕生から1ヶ月半、順調に育つ1羽のヒナ。体重は、およそ4.1キロになっていました。足の太さを確認した後、個体を識別するための番号が記された足環を装着。ヒナは再び、巣へ戻されました。

■コウノトリの郷公園 布野隆之 主任研究員
「非常に元気があって健康状態もよく、大きなヒナになっていると感じました」

幸せを運ぶとも呼ばれるコウノトリ。巣を離れ大空を飛び立つのは、6月下旬の予定です。
【2024年5月29日放送】