若者たちの思いは世界へ 銅の折り鶴 広島
■森拓磨アナウンサー
まずはこちらの”折り鶴”の話題です。ただ、紙ではなく”銅板”でできているんです。
■井上沙恵アナウンサー
作ったのは高校生たちで、ノーベル平和賞の授賞式に思いを託しました。
~VTR~
授賞式に出席する予定の箕牧智之さんです。
■箕牧智之さん
「これも今つくってもらいよる。銅板でできた鶴よ。紙じゃないよ」
大切に取り出したのは、金属製の折り鶴…。届けたい人たちがいました。
■ノーベル賞委員会 フリードネス 委員長
「2024年のノーベル平和賞は日本被団協」
ノーベル賞委員会の委員長などです。
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折り鶴を製作したのは、広島みらい創生高校の教諭と生徒です。ノーベル平和賞の授賞が決まった1週間後、以前から親交のあった箕牧さんから依頼がありました。
■広島みらい創生高校 沢田和則 教諭
「それだったら生徒も平和への取り組んでいただけたらという思いで生徒にもこういう作業をしてもらうように、生徒の作品も一羽でも世界へ羽ばたいてくれたらなと思い受けました」
厚さ0.1ミリ、9センチ四方の銅板を慎重に折り曲げます。
生徒たちは、光沢を出すため一羽一羽丁寧に磨きをかけました。
■広島みらい創生高校 桒元陽さん
「難しいです。道具の使い方だったりとか素材も薄いので、慎重に丁寧にやらないと失敗するので」
■広島みらい創生高校 白井翔希さん
「(海外に)持って行かれるので、手を抜かずにきれいな状態で贈りたいと思っています」
そしてきのう(27日)。
完成したという知らせを受け、高校を訪れた箕牧さん。
■箕牧智之さん
「お~できとるわ。立派なのができとるわ。ありがとう」
生徒たちが約1か月かけて製作した、3色の光り輝く折り鶴…。平和の願いを込めて手渡されました。
■箕牧智之さん
「みんな喜んでくれるよ。生徒が心を込めてつくったんじゃけえ。平和のシンボル、広島の高校生がつくった鶴ですよ。そして佐々木禎子さんの話はしたいと思っている。」
■広島みらい創生高校 桒元陽さん
「これを手にした人につくり手がどんな思いでつくったのかとか、広島の歴史のことを考えて手に取ってほしいなと」
思いを受け取った箕牧さんは、12月の授賞式の前日に行われるリハーサルでノーベル賞委員会の委員長たちに渡す予定です。
(2024年11月28日放送)