広島市の原爆資料館で児童がスズメバチに刺される
2024年3月14日、原爆資料館の展示室を訪れていた児童がスズメバチに刺される事故がありました。
専門家は、この時期にスズメバチが活動するのは珍しいと話します。
Q.スズメバチがいて児童が刺されてしまった
■観光客「そうなんですか」「こわいですね」
原爆資料館によると3月14日午後1時40分ごろ、本館の展示室を訪れていた児童がスズメバチに刺されたと係員に申し出がありました。児童は病院で手当てを受け、症状は安定しているということです。
■原爆資料館 豆谷利宏 副館長
「中にスズメバチの巣があるのは考えにくいことなので外からの侵入ではないかと考えています」
スズメバチはこの時期活動するものなのでしょうか。広島市森林公園のこんちゅう館で聞いてみました。
■広島市森林公園こんちゅう館 藤井智展 技師
「あまり今の時期に活動をしているのを見ることがないかなと思います」
スズメバチは通常、冬になると女王バチ以外は死んでしまいます。残った女王バチも巣を捨てて別の場所で冬を越すといいます。
■広島市森林公園こんちゅう館 藤井智展 技師
「建物内のどこかで越冬をしていて、部屋の中、暖かくなってきたので活動をしてしまったという可能性があります」
児童を刺したスズメバチはすでに捕獲されたため、原爆資料館は3月15日も通常通り開館しました。もし、スズメバチと遭遇したらどのような対応をとればよいのでしょうか。
■広島市森林公園こんちゅう館 藤井智展 技師
「基本的には近づかない、触らないという所が大事になってくる。振り払ったりしなければ襲ってくることもないかなと思います」
資料館では今後、警備員による巡回でスズメバチなどの侵入がないか確認を強化するとともに、平和公園を管轄する広島市の部署と情報を共有して連携を図ります。
【2024年3月15日 放送】