欧州で新たな「核抑止力拡大」議論へ マクロン仏大統領が発言

国連で核兵器禁止条約の締約国会議が開かれる中、新たな”核抑止力”拡大の議論です。フランスのマクロン大統領は、ヨーロッパを防衛する議論を始めると述べました。
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の箕牧智之さんらは6日、広島市の松井市長を訪問。メダルと賞状のレプリカを披露し、被爆者が生きている間に核兵器をなくしてほしいと訴えました。
■日本被団協 箕牧智之 代表委員
「先人たちのご苦労がやっと実を結んだ。恒久平和の実現を死ぬまで訴えたい」
■日本被団協 濱住治郎さん
「原爆は本人の未来を奪い、家族も苦しめる悪魔の兵器です」
現在、国連本部で開かれている核兵器禁止条約の締約国会議。核戦争のリスクなどを議論し、軍縮に向けた機運を高められるか注目されます。
こうした中、フランスのマクロン大統領は5日、フランスの核の抑止力でヨーロッパを防衛する議論を始めると明らかにしました。アメリカがウクライナに対する態度を変え、安全は不透明になっていると主張。ロシアは軍事力の拡大を続け、ヨーロッパは武装が必要だと話しました。また、核兵器使用の決定権はフランス大統領が持つと強調しています。
(2025年3月6日放送)