手術なく性別変更を認める 広島高裁が異例の決定
広島高裁が異例の決定です。性器を手術することなく戸籍上の性別変更を求めた差し戻し審判で広島高裁は2024年7月10日、性別変更を認める決定をしました。性器の外観を変えずに性別の変更を求めていたのは、西日本に住む50歳未満で戸籍上は男性、心理的には女性の申立人です。最高裁は2023年10月、戸籍の性別変更に必要な要件のうち「生殖機能がない」とする法律は憲法違反だと判断。もう一つ必要とされている性器の外観変更については、審理を広島高裁に差し戻していました。これを受け広島高裁は7月10日、手術の必要性について憲法違反の疑いがあると指摘し、申立人の性別変更を認める決定をしました。申立人は「物心ついたときからの願いがやっとかないました」などとコメントしています。
【2024年7月10日 放送】