読書の秋におすすめ! 期間限定で登場する書店 広島の学校がモデルとなった話題の本【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。今回プレゼンするのは、澤村優輝アナウンサー。みなさんが「行ってみたい!」「楽しそう!」と思える情報をたくさんお届けします。
「読書の秋」におすすめのイベント!
10月15日日曜日まで、広島パルコで開催されている「ブックパーククラブ」。表紙も目を引くような、ここでしか出会えないような本が並んでいます。
■主宰 今田順さん
「きょう多分自分に合う本、きょう合わなくても本棚に置いておいたら、未来の自分を助けてくれる本との出会いがあるかと思いますので、ぜひ会場内をぐるぐる回って見ていただけたらと思います。」
2022年から行われているこのイベントは、個性的な出版社や独立型の書店、個人書店による出店ブースが展開されているほか、広島ゆかりの100人が選ぶ「推しの1冊」というコーナーがあり、親しまれています。
そして、この「推しの1冊」の中にある、カープが初優勝した時の物語が掲載されている「赤ヘル1975」という、重松清さんの作品を、澤村アナが推薦しました。
広島で「話題の本」をご紹介
今、広島で話題の本を紹介します。男子校の日常を描いた『男子校の生態』というコミックエッセイです。2023年の広島本大賞のコミック部門を受賞しました。では、なぜこの本が、「広島本大賞」を受賞したか…
マンガのモデルが、広島県の私立男子校「修道中学校・高等学校」でした。この本の中には、「広島」や「修道」と言ったキーワードが出てきませんが、表紙の制服や、中で描かれている学校行事などが、いかにも修道らしいということで、話題になりました。
そんな広島での反響をどう見ているのか、作者で、修道OBの「コンテくん」に話を聞きました。
■『男子校の生態』作者 コンテくん
「修道生も10代から70代までいるので、色んな感想をもらえるのがうれしい。広島の地元の温かさを感じている。先輩が言っていたんですけど、「夏のプールに裸で飛び込む」というエピソードを漫画で描いたんですけど、『俺の代にもそんなやついたけど、このマンガを読んで、他の男子校にもこんなことあるんだなと思ったら、おまえのマンガだったわ』って言われたことがあって。それぞれの代でやんちゃする男の子たちは、毎年いたんだなと。目立つ子がいたら「おれも目立つぜ!」と、どんどん面白く乗っかっていくところが、男子校の男子たちの愛されるところだと思ったので、アホだけど、周りを気にせず、周りを巻き込みながら突き進む男子たちを、この本を通じて読んでほしいなと思います。」
男子校ならではのエピソードに共感多数!
作者「コンテくん」の話にもありましたが、夏の自習時間に、「俺ちょっと泳いでくるわ」と言った坂東君は、実は水着を持っていなくて、「めっちゃ裸で泳いでる!そして先生たちが駆けつけてる!」ということで、「自習時間が終わっても、坂東は帰ってこなかった。」このような、男子校ならではのとある日常のエピソードが満載です。
また、学校行事のエピソードもあります。例えば、体育祭では「高校生になると、いつのまにか仮装リレーになり、いかに観客を楽しませるかにシフトする」「ピストルの合図で撃たれたマネをしてみたり、バトンが野菜になっていたりして、それを見てめっちゃ盛り上がる」など、面白いエピソードが満載です。
街でも共感する声が聞かれました。
■街の人たちは…
「楽しそう!そういう経験もアリだと思う。文化祭とかで男子で盛り上がっているのを見たら、男子だけだったらこんな盛り上がり方ができたんだ!いいな!って思います。」
「面白いと思います!懐かしい感じなのもあったし。体育の後はけっこう服装くずしていたり、制汗剤の匂いはしていました。大学生活も楽しいですけど、それとは違った楽しさがあるので、いい思い出だったと思います。」
男子校出身だった方も、そうでない方も楽しめる、魅力あふれる1冊になっています。是非、手に取ってみてはいかがでしょうか。
【テレビ派 2023年10月5日放送】