【カープの金の卵たち】ドラフト3位指名・岡本駿投手 転向4年で掴んだプロへの切符 劇的な成長を遂げた理由とは…!?
カープからドラフト3位で指名を受けた岡本駿投手は、徳島県立城南高等学校から甲南大学へ進学します。ピッチャーを本格的に始めたのは、大学生からでした。ドラフト会議翌日に岡本投手を取材すると、劇的に成長を遂げた要因が見えてきました。
野球人生最良の瞬間、自然と出たのは驚きの表情でした。
■ドラフト3位 岡本駿投手
「本当に頭が真っ白になるくらい、驚きました。」
186センチ80キロと恵まれた体格から、140キロ台後半のストレートを繰り出す大型右腕です。スカウトから「将来性の高い投手」と評されますが、投手に転向したのは、わずか4年前のことです。
徳島県出身の岡本は、小学2年の時に野球を始めました。高校時代は内野手としてプレー。しかし甲子園への出場経験はなく、その段階でプロとは程遠い世界でした。転機が訪れたのは、高校3年の時に行われた甲南大学の練習会です。
■甲南大学硬式野球部 谷口純司監督
「まず1番最初にキャッチボールをさせたんですけども、その時の球筋を見てピッチングコーチと私でびっくりしまして。素晴らしいボールを投げていましたので。この子はもしかしたら、ピッチャーとして大成するかなという話はしました。」
■ドラフト3位 岡本駿投手
「ショートとしてやりたいという気持ちもあったんですけど、監督が「ピッチャーだったらきてくれ」ということだったので、ピッチャー1本にしようと思いました。」
大学からの投手転向。プロへの道が始まりました。
■ドラフト3位 岡本駿投手
「最初は野手のような投げ方で投げていたんですけど、徐々にピッチャーらしく、フォームを研究しながらやっていくところが難しいかなと思いました。」
野手から投手へ、一筋縄ではありませんでした。乗り越えることができたのは、恩師が一番の強みとしてあげる『素直さ』です。
■甲南大学硬式野球部 谷口純司監督
「ピッチャーという経験が少ないので、先輩含めていろんな人にいろんな話を聞いてました。それを彼が素直に聞いて実践する、そういう素質を持っていた。4年間でここまで伸びた要因は、そこの素直さあると思っています。」
持ち前のセンスと努力も合わさり、投手としての才能は徐々に開花します。入学当初130キロ台後半だった球速は、10キロ以上アップしました。4年生になるころには、プロのスカウトからも注目される存在に。気づけば、4年前には考えもしなかったプロへの思いは、確固たるものになっていました。
■ドラフト3位 岡本駿投手
「これは、七夕でみんなで願いごとを書くときに書いたものです。絶対にプロになってやろうという思いで書きました。」
夢の扉は開かれました。本人も驚く3位という高評価です。
■ドラフト3位 岡本駿投手
「自分自身、こんなに高評価していただけると思っていなかったので。呼ばれた瞬間、本当に嬉しくて言葉が出ませんでした。」
野球人生最大の転機をチャンスに変え、つかんだ夢の切符。次の高い壁に向けても、気持ちは万全です。
■ドラフト3位 岡本駿投手
「すぐにでも試合に出たいという気持ちを強く持っているので、この言葉(開幕一軍)にしました。先発として、毎年10勝を目指せるようなピッチャーになりたいと思います。」