冬に急増 車からタイヤ外れる事故を防ぐには 広島市の物流会社で点検
冬用タイヤへの交換が増えるこの時期は、走行中の車からタイヤが外れる事故が急増します。防ぐための備えを取材しました。
広島市西区の双葉運輸に中国運輸局長など6人が立ち入り、トラックのタイヤのナットが適切に締まっているかなどを点検しました。
■中国運輸局 益田浩 局長
「特にこの時期は、冬用タイヤの交換の時期になります。トラックのタイヤのネジの緩みをしっかり点検していただきたいと思います」
中国運輸局によると、タイヤが外れる事故は冬場の11月から2月に急増。半数以上が、タイヤ交換後1か月以内に発生しています。
12月1日には、青森県の八戸自動車道で走行中の大型トラックのタイヤが外れ、道路で作業をしていた男性を直撃。男性は死亡しました。
11月にも、北海道札幌市で軽乗用車のタイヤが外れ、歩道にいた4歳の女の子に衝突するなど、深刻な事故が相次いでいます。
これは、時速60キロで走行中の大型トラックからタイヤが外れる事故を想定した映像です。歩行者はタイヤとぶつかった衝撃で、約4メートル飛ばされてしまいました。
車両のトラブルに対応する日本自動車連盟=JAFでは、この時期、タイヤに関する出動要請が増えるといいます。
■JAF広島支部 藤田陸さん
「タイヤが外れてしまったという依頼や、(車が)ガタガタして止まってみたらタイヤが外れかけて斜めになっていたなどの依頼があります」
事故を防ぐには、正しくタイヤを取りつけることが重要です。
■JAF広島支部 藤田陸さん
「しっかり平面のところに押し付けて奥まで締めこみます。対角線に締めるのがポイントです」
素手で締めた後は、工具を使って均等に力をかけます。
力の強さを測定できる「トルクレンチ」と呼ばれる専用の工具を使うと、より効果的だといいます。
■JAF広島支部 藤田陸さん
「不安であれば修理工場などに任せるのが一番間違いないと思います」
重大な事故につながる走行中のタイヤの脱輪。防ぐためには、日ごろからの備えが大切です。
【2023年12月11日放送】