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この冬一番の寒気 県北で大雪 事故など相次ぐ

2023年12月22日 19:19
この冬一番の寒気 県北で大雪 事故など相次ぐ

22日の県内は、この冬一番の強い寒気の影響で北部を中心に大雪となりました。道路に積もった雪や路面の凍結などで、事故や立ち往生する車が相次ぎました。

22日朝の三次市。店舗などの前では、道路の雪を取り除く作業に追われていました。

■男性
「もう、寒くて寒くて慣れないですね」

県内でもっとも雪が積もった場所が…。

■久保田栄作記者
「午後0時を回った北広島町八幡です。現在、私の腰の高さまで雪が降り積もっています」

北広島町八幡では、午後5時時点で例年の3倍を超える81センチの積雪を記録。凍った川の上にも雪が積もっていました。22日朝の広島市中区の最低気温は氷点下0.3℃。県内ほとんどの地点で今シーズン一番の冷え込みとなりました。広島市安佐北区白木町では、路面の凍結によりトラックがスリップし、線路に転落しました。列車とは接触しませんでしたが、JR芸備線は一時運転を見合わせ、通勤客など約1900人に影響が出ました。

雪の影響で対応に追われたのが、ロードサービスを提供する「JAF」です。

■JAF 広島北基地 宮本 裕幸 主任
「広島北基地宮本です」

朝から出動要請が相次ぎました。救助の依頼があった現場に急ぎます。向かったのは、広島市安佐北区。車が立ち往生していました。

■JAF 広島北基地 宮本 裕幸 主任
「スノーソックスを履かせてみるので一時的に走れるもの」

タイヤはノーマルでした。布製のタイヤチェーンで応急処置をすると、車は無事動きました。

一息つく間もなく、次の現場へ。到着すると、一台の車が動けなくなっていました。

雪の影響で滑り、溝にはまったといいます。ワイヤーをつなぎ、作業車で引き上げます。救出まで約1時間半かかりました。

■JAF 広島北基地 宮本 裕幸 主任
「雪になったら溝が見えないので安全を確認しながらスピードを落として走行していただければ」

22日は気温が上がらず、最高気温も各地で平年を大幅に下回りました。こんな寒い日に恋しくなるのが温かいお風呂。22日は一年でもっとも昼が短い「冬至」です。広島市南区の温泉施設では、男女の露天風呂に約100キロのユズを浮かべました。風邪の予防に効果があるとされる冬至の「ゆず湯」。入用客はさわやかな香りとともに、気持ちよさそうに体を温めていました。

■客
「初めての体験です。丸いユズを目にすることがあまりないので新鮮な気持ちにかられています」
■客
「すごく気持ちいいのでこれで今年も健康に過ごせそうです」

おいしそうな湯気も上がりました。冬至に食べる風習がある「カボチャ」の汁です。庄原市西城町のショッピングセンターで、地域住民と警察が特殊詐欺や交通事故への注意を呼びかけながら振る舞いました。地元のカボチャをふんだんに使った温かい汁が冷えた体にしみわたります。

■客
「おいしいです。長生きができる」
■客
「カボチャいただきます元気いっぱいだ うふふ」

気象台によると、県内では23日の明け方にかけて山地を中心に大雪となる見込みで、引き続き路面や水道管の凍結などに注意が必要です。

(2023年12月22日放送)

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