広島・府中町長選挙 首相の選挙区で自・公推薦候補が敗れる
新人5人が立候補し8年ぶりの選挙戦となった広島県の府中町長選挙は、無所属・新人の寺尾光司氏が自民・公明推薦の候補などを抑え初当選しました。
寺尾氏は府中町出身の65歳で、町職員や町議会議員を務めた経験をアピールし支持を集めました。
■寺尾光司氏
「地域で活動されている方々としっかり話ができて、寺尾なら信用したろうということが一番大きな部分だった。」
一方、自民・公明党県本部などから推薦を受けた川上氏は、寺尾氏に3000票近く離される結果となりました。
■川上翔一郎氏
「府中町民の皆さんに一人でも多くという気持ちで活動してまいりましたが、それが届ききらなかった。」
無党派層だけでなく組織票も伸び悩んだ予想外の結果…。陣営関係者に動揺が広がりました。
■中本隆志 県議会議長
「今の政治の時代の流れの中で、政党政治にノーを突きつけられた」
出陣式には岸田首相の長男・翔太郎氏も応援にかけつけていました。
府中町は、次の衆院選では区割り変更で、首相の選挙区・広島1区に加わります。
党関係者からは衆院選への影響を懸念し「早急に支部をまとめていく必要がある」との声も出ています。
【2024年5月27日放送】