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【独自】いよいよパリオリンピック開幕! 卓球女子日本代表・平野美宇選手 ともにオリンピックを目指した記者に語った思いとは…!?

2024年7月24日 10:28
【独自】いよいよパリオリンピック開幕! 卓球女子日本代表・平野美宇選手 ともにオリンピックを目指した記者に語った思いとは…!?

7月27日に開幕するパリオリンピックに出場する卓球の平野美宇選手について、広島テレビの記者・竹内嘉菜が伝えます。平野選手と私は中学・高校時代、全国トップクラスの選手が集まる施設で、ともにオリンピックを目指して練習してきました。1つ年下の後輩でもあり、親友の平野選手のパリオリンピックにかける思いを取材しました。

卓球女子日本代表 平野美宇選手

3年前の東京五輪の団体戦で、銀メダルを獲得した卓球女子代表メンバーの1人が、平野美宇選手です。2024年5月、神奈川県川崎市にある練習場で、パリオリンピックに向けて練習に打ち込んでいました。今回は、団体戦だけでなく、シングルスの代表にも選ばれました。

平野選手と私は中学・高校時代、オリンピック選手を育成する強化施設で、5年間一緒に練習してきました。

それ以来、平野選手と卓球をしたのは、8年ぶりです。

平野選手とは、寮では同じ部屋で、プライベートの時間も多く過ごしてきました。

■広島テレビ 竹内嘉菜記者
「髪色は最近こだわってないん?」
■平野美宇選手
「あんまりこだわってないです。でも、金髪にしたいんですけど、どう思います?」
■広島テレビ 竹内嘉菜記者
「昔、金髪にしてたよね。」
■平野美宇選手
「そうそう。なんかちょっと、つまんないなみたいな。何がいいと思います?」
■広島テレビ 竹内嘉菜記者
「私は…ひらみう(平野選手)は、金髪より黒髪の方が勝っているイメージある。」
■平野美宇選手
「マジで!?そっか!じゃあ、やめよう。」

「もうだめかもと…」どん底に突き落とされた試合

明るい笑顔を見せる平野選手ですが、5年前、失意のどん底に突き落とされました。2019年、東京オリンピックの代表が決まる大事な年。優勝候補として臨んだ全日本選手権で、”初めて”歳下に負けました。

■平野美宇選手
「あれよりもつらいのは、あんまりでてこない気がします。その時の自分は、年下に負けるって、結構一大事だったから。もうだめかもと思いました。」

調子があがらないまま、代表選考の終盤を迎えました。シングルスの残り1枠をかけて争っていたのは、当時、2大会連続で出場していた石川佳純選手です。

■平野美宇選手
「(石川選手と)当たりたくないなってずっと思っていました。当たったら負けるから、その前に負けてくれないかなって。ビデオとか対策しないといけないって分かっているけど、見たくないみたいな。現実から目をそらしたい。分かっているけどできない毎日だったから。毎日逃げているのに、実際一回の勝負で当たったら、(実力の差が)でるかなって自分でも思っていた。」

弱気のまま挑んだ試合。石川選手に競り負け、シングルスの代表を逃しました。

東京五輪の団体戦で心境に変化が!そして…!

団体戦のみの出場となった東京オリンピック。ここで、平野選手の心境に変化が生まれます。

■広島テレビ 竹内嘉菜記者
「東京五輪の時すごい楽しそうだった。」
■平野美宇選手
「東京五輪のときは、めっちゃ楽しかったです。こんな卓球って楽しかったんだって久しぶりに思った。東京五輪の前は絶対に(卓球を)やめるって思っていたけど、東京が終わった瞬間に、もう次もやりたいと思った。」

気持ちは、パリオリンピックへ。プレースタイルを見直したり、サーブの種類を増やすなど、およそ2年半自分の卓球と向き合ってきました。そして、2024年1月に行われたパリへの選考レースの最終戦、全日本選手権。シングルス代表の残り1枠の座をかけ、争っていたのは、東京オリンピックのミックスダブルスの金メダリスト・伊藤美誠選手です。

■平野美宇選手
「(伊藤選手と)絶対いつか当たるから、ビデオを見たり、練習も意識して。同じプレースタイルの木原美悠(選手)が同じチームにいるから、めちゃくちゃ練習してもらったりとか、常にイメージして練習したりとか。」

平野選手が伊藤選手よりも多く勝ち進めば、代表が確実となります。ともに迎えた6回戦で、平野選手は、序盤から気合を全面に出して戦い、見事勝利しました。一方、伊藤選手は敗退し、平野選手がシングルスの代表に決まりました。

■平野美宇選手
「うれしいけど、びっくりみたいな。実感があまりなかったですね。」
■広島テレビ 竹内嘉菜記者
「パリは緊張しそう?それとも楽しみな感じ?」
■平野美宇選手
「緊張しそうだけど、緊張も楽しめるようにしたい。というか、選考レースもすごい緊張したけど、最後はやるしかないという気持ちでやったから、その気持ちを忘れずに、逃げずに臨みたいですね。」
■広島テレビ 竹内嘉菜記者
「目標は?」
■平野美宇選手
「シングルスでメダルを獲りたい。シングルスのメダルというのは、これだけ選考会頑張ってきたから、獲りたいなって思います。」

平野選手は、いつも練習場から帰るのが一番最後だったり、休みの日でもランニングをするなど、本当に努力を惜しまない選手です。今回の取材を通じて、プレーもそうだが、ブレない思い、人間として芯が強くなったと感じました。パリオリンピックの卓球競技は、日本時間の7月27日からです。